SpinPoint P80 SP1604N
SpinPoint P80 SP1604N
2004年01月08日 00時31分更新
文● アスキー PC Explorer編集部・伊藤 有
サムスン電子
オープンプライス(実売価格:1万4000円台)
『GOOD』
- 液晶のみならず、サムスンはHDDもリーズナブル。
- 出費を抑えて大容量を増設したいなら、現状では本製品に勝る選択肢はないだろう。
『BAD』
- 十分満足できる読み/書き速度、容量、価格。流体軸受けを採用する点も、時代の流行に乗っている。この価格なら不満な点は何もない。
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必要十分な速度の「SP1604N」 |
液晶モニタの分野において、コストパフォーマンスの高さで評価を築いているサムスン。これ以外にも、同社は世界第1位の半導体メーカーでもあり、さらにはOEMを中心にHDDの分野も積極的に展開している。このほどPCパーツショップに並び出した80GBプラッタ、7200rpmのサムスン「SP1604N」は、ドライブ単体で約14000円台(90円/1GB)で購入できる160GB HDDだ。この実売価格ながら軸受けに流体ベアリングを採用しており、静音性にも配慮した仕様となっている。
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比較対象は、Seagate製の40GBプラッタ/7200rpmのHDD「Barracuda ATAIV」。最大リード性能は目に見えて速く(約40パーセント高速)、書き込み速度も上回っている。なお、ベンチマークテストは「HDTach」(http://www.tcdlabs.com/hdtach.htm)で実施した。 |
気になる性能は、上のベンチマークテストの結果を見ていただきたい。比較対象はSeagate「Barracuda ATAIV」。約1年前に発売された人気の製品(40GBプラッタ、7200rpm)である。書き込み速度は若干上回る程度だが、読み込み速度は最大約40パーセント高速だ。むしろ評価すべきは、必要十分な速度で、同クラスのHDDより約2000円も安価に購入できること。新規購入や買い足し用途にはこのお買い得な価格は大きなアドバンテージである。扱う店舗の少なさから信頼性を気にする人もいるかもしれないが、この点はまったく問題ないだろう。
| ●【ジャンパ設定はラベルで確認】 SpinPoint P80シリーズの最上位モデル「SP1604N」。マスター、スレーブといったジャンパピン設定はラベルを見るとわかる。 |
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10カ月ほど同社の120GBモデルを“24時間稼働”でファイルサーバ用途に酷使してきたが、ベアリングのノイズが大きくなることもなく、安定駆動している。なお本製品は、総容量が137GBを超える、いわゆる「BigDrives」である。全容量を認識するには、対応マザーボード、もしくはRAIDカードなどに接続したうえで、レジストリを改変する必要があることに注意してほしい。
SpinPoint P80 SP1604Nの主なスペック |
製品名 |
SpinPoint P80 SP1604N |
総容量 |
160GB |
プラッタ容量 |
80GB |
回転数 |
7200rpm |
キャッシュ |
2MB |
シークタイム |
平均8.9ms、フルストローク18ms |