Willametteコアを採用するSocket478版Celeronと同時に発表されていた、Socket370版では最速モデルとなるCeleron-1.40GHzがリテールパッケージで登場。発表と同時に販売の始まる場合の多いIntel製コンシューマ向けCPUにしては珍しく1週間ほど遅れてのデビューとなる。店頭価格は1万2000円前後で、先に登場したSocket478版の1.7GHzモデルとほぼ同じ。
Socket370版CPUはこれで打ち止め?!
“最後のSocket370”?! |
仕様一覧 |
S-Specは“SL68G” |
Celeron-1.40GHzは、これまで登場してきたSocket370版Celeronの最上位という位置づけのCPUにして、Socket370用としては最後の製品と目されるCPUだ。現在のところIntelによる発表は行われていないが、Intelは今年の第3四半期をもってSocket370を終了させるというのがまことしやかに囁かれている。実際に主要マザーボードベンダのロードマップを見てみると、第3(もしくは現第2)四半期以降Socket370採用モデルの投入予定はなく、i440BX時代中期から長らく製品が投入されてきたSocket370版CPUはいよいよ終了することになりそうだ。アキバでは“最後のSocke370”なるポップを店頭に掲示し始めたショップもある。
同製品のTDP(熱設計電力)は34.8Wで、これは従来の最速モデルだったCeleron-1.30GHzよりも1.4W高い。しかしWillametteコアを採用するCeleron-1.70GHzの63.5Wに比べればおよそ半分であり、Tualatinコアらしい発熱量の低さは今回も健在だ。このほか基本的な仕様はCeleron-1.30GHzとまったく同じで、0.13μmプロセスのTualatinコアを採用し、L2キャッシュ容量は256KB、FSBは100MHz、VCoreは1.50Vとなっている。
ここ1年程度、Socket370版Celeronに関しては、いつもコストパフォーマンスや、発熱量の低さ、オーバークロック耐性に関するものだけが語られてきた。しかし、バリュー向け、すなわちローエンドのCPUであるCeleron-1.70GHzがSocket478を採用したことからも分かるように、終了のアナウンスが出るかどうかにかかわらず、Socket370が主要プラットフォームの座から早晩退くことになるのは明白。それだけに、ひとつの時代に区切りをつけることになるかもしれない製品として、Celeron-1.40GHzはこれまでとは若干違った注目を集めそうだ。
価格 | ショップ |
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\11,280 | コムサテライト3号店 |
\11,970 | フェイス |
\11,979 | TSUKUMO eX. |
\12,300 | DOS/Vパラダイス本店 |
\12,572 | OVERTOP |
\12,780 | コムサテライト2号店 |
\12,800 | 高速電脳 |