先週末に一部ショップがバルク版の販売を開始したのに続き、週明けからCeleron-1.70GHzのリテールパッケージを販売し始めるショップが現れた。某量販店では1万2799円という、先週出回ったバルク品と同等の価格が付けられ、Pentium 4-1.70GHzの隣に並べられている。実際のところ、10日の段階でリテールパッケージの入荷は確認できているが、現在のところCeleron-1.70GHzは未発表のため、今回もフライング販売ということになる。
Celeron-1.7GHzリテールパッケージ |
新型Celeronは、0.18μmプロセス版Pentium 4と同じWillametteコアを採用しつつ、L2キャッシュ容量が128KBに制限されるSocket478対応CPU。VCoreは1.70V。CPU自体、そしてリテールCPUクーラーの形状はWillametteコアでSocket478版のPentium 4そっくりで、それを包むパッケージも同じ大きさとなっている。Socket478版Pentium 4のパッケージに青と黒がベースの“Celeronデザイン”が施されているといったところだ。正面から見ただけでは従来のSocket370版Celeronと区別が付かないが、側面から見ると厚みが明らかに異なっている。また、パッケージ裏面に記載される“Product Features”の欄が極端に簡潔なものとなったのも目を引く。項目はわずか5つで、従来のCeleronと比べるとその違いは明白。
同梱のリテールCPUクーラー。形状はこれまでのSocket478用と似ているが、ファン部分が小ぶりになっている | Celeron-1GHz(Socket370)との比較。正面からの比較では、違いはクロック表記の方法程度 | 側面から比較すると違いは一目瞭然 | ||
なお、ショップでは、「現在、動作確認の取れているマザーボードはない」という断り書きを付けて販売中。実際にVCoreやCPU IDの問題により、BIOS側でWillametteコア版Celeronを認識できないため、i845D以前のマザーボードでは現在のところまず動作しないので注意が必要だが、複数のマザーボードベンダに確認したところ、各社とも、Celeron-1.70GHzの正式発表日にむけて対応BIOSを準備中とのこと。5月中にはほとんどのSocket478搭載マザーボードが新型Celeron対応を果たすと判断して良さそうだ。互換性の問題がすっきりすれば、あとは価格を武器にして一気にバリューセグメントを置き換えそうな雰囲気すら感じられる。
Celeron-1.70GHz搭載のショップブランドPC販売も始まる
同時に、高速電脳ではクーラーマスター製のアンプ風MicroATXケース「ATC-600」シリーズにCeleron-1.7GHzを搭載したショップブランドPC「KD-C1700S」シリーズの販売をスタートさせている。マザーボードは「Celeron-1.70GHzが動作するIntel製のDDR SDRAM対応チップセット搭載製品」(同店)とのことで、東芝製のDVD-ROMドライブとTDK製の書き込み最大40倍速CD-RWドライブ、Maxtor製の40GB HDDを搭載し、DVD-Video観賞用PCという位置づけとなっている。価格は14万8000円~14万9000円。確実にCeleron-1.70GHzが動作する環境をいち早く入手したいのであれば、静音性にも力を入れたというこちらを考慮してみるのも悪くはないだろう。
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