新型CPUの登場ラッシュが止まらない。10日になって店頭にはPentium 4-1.80AGHzとCeleron-1.3GHz/1.10AGHz/1AGHzの4種類が姿を現した。Pentium 4-1.80AGHzはNorthwoodコアを採用する新型Pentium 4で、3種類のCeleronはともにTualatinコアを採用するモデルとなっている。
Pentium 4-1.80AGHzは9日に登場した2AGHzや昨年末ギリギリでデビューした2.20GHzと同じデザインのパッケージを採用。週末にも登場すると見られている1.60AGHzとあわせて、Willamette版Pentium 4を将来的に置き換えていくモデルといった位置づけの製品だ。
S-Specは“SL63X”となっている |
Tualatinコアを採用するCeleron-1.3GHz/1.10AGHz/1AGHzの基本的な仕様は昨年10月に登場した初のTualatinコア版Celeronとなる1.2GHzと同じ。FSBは100MHzで、2次キャッシュ容量は従来のCoppermineコア版Celeronの倍となる256KBの2次キャッシュを内蔵している。駆動電圧は1.3GHzが1.5V、1.10AGHzと1AGHzが1.475V。Celeron-1.2GHzの登場時にTualatinコア版Celeronの駆動電圧は1.475Vとお伝えしているが、昨年12月11日をもって1.2GHz以上のモデルが1.5Vに引き上げられたため、このような差が生まれている。
このなかで特に高い注目を集めているのは1AGHzだ。Coppermineコア版CPUを廃し、すべてのSocket370 CPUをTualarinコア版に置き換えるのがIntelの目的なのだろう。その結果として登場したFSB 100MHzの外部10倍設定という比較的“狙いやすい”仕様となっているこのCPUは、デビュー前から「133MHz×10倍ならかなりの確率で駆動するのでは?」と期待を集めてきた。もちろんオーバークロック動作は保証の対象外だが、Celeron-300AMHz以来久しぶりに「“堅い”オーバークロック動作が見込めるかもしれない」CPUが登場してきたのは、オーバークロッカーを自認するなら見逃せないところ。当時のCeleron-333MHzにあたる(?)1.10AGHzモデルが用意されているあたりも興味深い。Pentium 4とAthlon XPの高速化対決の影に隠れはするだろうが、コストパフォーマンスを重視するユーザーの間では第1四半期の大本命になる可能性もある。
価格は2ページ目を参照のこと。なお、Pentium 4-2.20GHzとPentium 4-2AGHzも複数ショップで再入荷や新入荷を確認できたため、そちらの価格もあわせて掲載しているので要チェックだ。なお現在のところ在庫店が少ない製品も、週末にかけて複数ショップに入荷する見込み。