昨年末に未発表のまま登場し話題となった新型Xeon。512KBと、従来製品に比べて倍増したL2キャッシュ容量と、効果のほどはともかくHyper-Threadingに対応するのが特徴の同CPUは米国時間9日にも発表されるとのウワサはあるものの、8日現在の段階では未発表である。だが、そんなことはおかまいなしとばかり、アキバにリテールパッケージが登場した。動作クロックは2GHz。製品名を示す表記はなく、「Xeon-2AGHz」ともいわれる正式名称を確認する術はいまのところない。
パッケージは先に登場したXeonのリテールパッケージにそっくり。貼られたシールから512KBのL2キャッシュ搭載や1.5VのVCoreという表記を確認するまでは新型Xeonが入っているかどうか判断がつかないほどだ。気になるCPUクーラーだが、パッケージの大きさや「Passive Heatsink with Processor Wind Tunnel」と記載されていることから判断するに、従来のXeonリテールパッケージと同じく、トンネル型のユニークな形状のものを採用していると思われる。
すでに流通しているXeonのリテールパッケージに同梱しているクーラー。これと同じか、似たようなものが入っていると思われる |
2個入荷したものの予約分で完売したという高速電脳によると、価格は6万5800円。バルク版よりも数1000円安価だが「国内向けの初回出荷分はごく僅か」(高速電脳)とのことなので、手に入れるのは難しいかもしれない。
Athlon XP 2000+は今週中の流通開始へ
Celeron-1.3GHzにC3-933MHzなども週末までに登場の見込み
このほか「絶対にない」と思われていたにもかかわらずごく少数が一部ショップに入荷し、アキバ中に衝撃を走らせたAthlon XP 2000+も、無事発表されたのを受けて今週中にも本格流通が開始するようだ。価格は昨年末の第1弾より大幅に下がるもよう。
またCeleron-1.30GHzとC3-933MHzは週末までに店頭へデビューする見込み。Celeron-1.30GHzは1万8000円前後、C3-933MHzは9000円前後になるようだ。さらに、Northwoodコア版Pentium 4はリテールパッケージの2AGHzと1.8AGHzが早ければ明日9日にも、さらには最近蚊帳の外に置かれていたPentium IIIも久しぶりにクロックが上昇して1.4GHzが登場する予定になっているもよう。今週はまさに“CPUの週”と呼べるほどの新製品ラッシュとなりそうだ。
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