こうしたネームスペースの使い方を踏まえて、最初の例を書き直してみよう。独自のタグは「http://www.hogehoge.com/」に、XHTMLのタグはXHTMLで規定されている「http://www.w3.org/1999/xhtml」の名前空間に属させている。
<?xml version="1.0" encoding="Shift_JIS"?> <soft:soft xmlns:soft="http://www.hogehoge.com/"> <soft:title>スーパー画像ビューア</soft:title> <soft:author>山田太郎</soft:author> <soft:dl>http://www.fugafuga.com/</soft:dl> <soft:explanation> <xhtml:p xmlns:xhtml="http://www.w3.org/1999/xhtml"> 強力な機能をそろえた画像ビューア </xhtml:p> <xhtml:p>対応する主な画像形式</xhtml:p> <xhtml:dl> <xhtml:dt>BMP</xhtml:dt> <xhtml:dd>Windowsの標準フォーマット</xhtml:dd> <xhtml:dt>PICT</xhtml:dt> <xhtml:dd>Macintoshの標準フォーマット</xhtml:dd> <xhtml:dt>JPEG</xhtml:dt> <xhtml:dd>デジタルカメラで広く使われるフォーマット</xhtml:dd> </xhtml:dl> </soft:explanation> </soft:soft>
こうした名前空間を利用する大きな目的は、それぞれのスキーマを部品として捉え、積極的に再利用することで効率化を図る部分にある。XHTMLが普及し、それを解釈するソフトウェアが増えれば、段落や表、リストとを表現するタグを新たに作るのではなく、XHTMLですでに定義されているタグを利用すれば、新しいソフトウェア、あるいは既存のソフトウェアに新しいスキーマを対応させるために要する労力を削減できるわけだ。名前空間はXMLを利用するすべてのユーザーにとって、大いに意味のある重要な規格といえるだろう。