LiveCycleでビジネスプロセスを効率化
さらにLiveCycleは、ビジネスプロセスの改善に繋がります。小島さんは「情報伝達とは実質的に業務伝達のことで、情報をスムーズに回せば業務も効率化する」と述べます。例えば、社内で企画書や稟議書を回覧する場合、通常は署名捺印を行なうために紙で出力した書類が順番に承認されていくことになります。
LiveCycleには紙の書類と電子ドキュメントを直結するソリューションがあり、電子署名によってWebベースの書類回覧を可能にしています。一度紙になったものを電子データに入力する手間も省け、メール等で通知が行くため、上司の机の上に重要書類が放置されているといった事態も防ぐことができます。
実際、電子申請による業務改善にLiveCycleは利用されています。 「“紙ベースの延長線上に電子申請がある”という考え方で申請や届出の書類を効率的に電子化した千葉県浦安市は、紙の書類をデータ入力するコストを削減し、職員の仕事量の軽減に繋げています」(小島さん)
さらにLiveCycleでは同社のFlashテクノロジーを活用したRIAで表現力のあるインターフェイスも実現しています。「ユーザーにとって分かりやすく使いやすいインターフェイスは、ビジネスプロセスの効率化にも繋がります」と小島さんは述べます。
なお、アメリカでは4月末からLiveCycleとしては初めての“パブリック”ベータプログラム「LiveCycle ES UPDATE 1」がアナウンスされています。これはこれまでのベータ版のように一部のユーザーだけが使用できるのではなく、SIerや開発会社にもアーキテクチャが開放されています。ベータ版の登場時期から、LiveCycleの次期バージョンは2008年夏ごろになる見通しです。