シングルコアのNVIDIA製GPUでは最上位モデルとなる「GeForce 9800 GTX」を搭載したPCI Express 2.0x16対応ビデオカードが明日から一斉に発売となる。
「GeForce 8800 GTS 512」のOC版GPU「GeForce 9800 GTX」
「GeForce 9800 GTX」は、本日1日の22時付けで発表されたGeForce 8シリーズの最上位GPU「GeForce 8800 Ultra」の後継となるもの。とはいえベースとなるのは昨年末に登場した「GeForce 8800 GTS 512」で、基本的なスペック(DirectX 10/Shader Model 4.0/Stream Processor数128基/メモリーインターフェース256bit/インターフェイスPCI Express 2.0/DDR3メモリ対応/ビデオ再生支援機能「PureVideo HD VP2」)に変化はない。
では両者の違いはコア/メモリ/シェーダークロック。「GeForce 8800 GTS 512」の定格クロック650MHz/1940MHz/1625MHzから675MHz/2200MHz/1688MHzへ引き上げられている。「GeForce 9800 GTX」は、言ってみれば、従来の「GeForce 8800 GTS 512」のオーバークロック版GPUとなる。
登場したのは、いずれも2スロット仕様の大型ファンを採用するリファレンスタイプのカードで、電源コネクターは6pin×2。最大消費電力は156WでSLI/3-way SLIに対応。さらにGPU機能統合型のNVIDIAチップセットと組み合わせた低消費電力化機能「HybridPower」にも対応している。その他、ブラケット部はDual DVI-I(DualLink対応)/HDTV-OUTという構成で、搭載メモリはDDR3 512MB。
最上位GPUが約4万円!SLI/3-way SLIを目指せ!?
明日から店頭に並ぶのはGALAXY/Gigabyte/inno3D/Leadtek/MSI/ZOTAC/玄人志向の7メーカー。もちろん順次他社からも発売となる予定だ。今日現在、判明した販売予定ショップおよび価格は以下の通り。実売価格は約4万円前後という状況で“シングルコアのNVIDIA製GPU最上位モデル”の搭載カードとしては、従来のパターンに比べてかなり安価。2万円後半で販売される名機「GeForce 8800 GT」より高いのは当たり前だが、「GeForce 9800 GTX」の登場で旧モデルとなる「GeForce 8800 GTS 512」とほとんど変わらないというのはちょっと驚き。最上位モデルのGPUでSLIをしても8万~8万5000円という価格で構築可能となり、後に3-way SLIへアップグレードなどといった事も十分に視野に入る価格設定と言えるだろう。
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