携帯電話各社が、定額制に対応したPC向けの高速データ通信サービスを手頃な料金で提供し始めた。果たしてどの程度使えるのか? 料金プランを整理するとともに、実効速度を計測し、現時点でベストなサービスを見極めよう!
おすすめの料金プランは?
現在、PC向けに高速の定額制データ通信サービスを提供しているケータイ事業者は、イー・モバイル、NTTドコモ(以下ドコモ)、KDDI(以下au)の3社(開始順)。
料金プランは各社複数あり、通信端末の購入方法によって月額料金も異なるが、総合的に見ておトク感が高いのは下の表のようなパターンだろう。
ケータイ事業者 | イー・モバイル | ドコモ | au |
---|---|---|---|
プラン名 | スーパーライトデータプラン+新にねん | 定額データプランHIGH-SPEED+バリューコース | WINシングル定額+フルサポートコース |
月額料金+プロバイダー料金 |
1000円~4980円 (プロバイダー料含む) |
※3465円~5985円
+ 840円(mopera U定額HIGH-SPEEDプラン) |
3150円~6930円
+ 945円(au.net) |
主な対応通信方式 | HSDPA | HSDPA | EV-DO Rev.A |
最大通信速度(受信/送信) | 7.2Mbps/384kbps | 3.6Mbps/384kbps (4月から7.2Mbps/384kbps) |
3.1Mbps/1.8Mbps |
通信規制 | 接続時間による制限 | データ量やプロトコルによる制限 | データ量による制限 |
※8月31日までの期間限定割引を適用した金額。ドコモは9月から、定額の上限額が最大3780円程度引き下げられる「2年割引(仮称)」を開始予定。現在、導入までのお試し期間として同等の割引を提供している
トータルの月額料金では、どんなに使っても5000円未満のイー・モバイルがもっとも安い価格帯に位置する。同社のサービスはデータ量やプロトコルで通信規制されないのも大きな魅力だ。連続6時間接続すると強制的に一旦切断される制限があるが、直後に再接続可能なので、大きな問題にはならないだろう。
auの定額サービスはデータ量によって通信規制されるが、理論上のアップロードの速度が他社より速いのが特徴。対応プロバイダーが多く、加入中のコースによってはプロバイダー料が無料になるケースもある。
ドコモはデータ量に加えプロトコルでも通信規制される点に注意。音声端末を通信用に転用することもできるが、定額データプランにしている間は通常の音声通話やiモードを利用できないので事前にしっかり確認しよう。通信速度に関しては、4月1日から下り最大7.2Mbpsにアップする点を覚えておきたい(関連記事)。
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