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転職経験あり! 仕事人たちのストーリー 第19回

結局甘くないのが未経験転職。“ハケン”を利用して成功あるのみ!

2007年02月01日 00時00分更新

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どんな経験も、次の仕事に生かせることをアピール。PMPも取得!

 八鍬さんが応募したのは、テンプスタッフが実施していたServer Pro」(注1)というエンジニア育成プログラムだ。IT職未経験の応募者の中から選考を行ない、合格者はテンプスタッフに派遣スタッフとして登録後、約1カ月の技術研修を受ける。その後、エンジニアとして企業に派遣される。八鍬さんは選考面接の結果、同プログラムに参加することになるが、派遣スタッフとなるためにも、未経験者として面接でのアピールの仕方があったという。

注1:Server Pro
現在はネットワークエンジニアを目指す未経験者を対象にした「Net Pro」というプログラムを開催している

「未経験者は決まって『何でもやります』と言うものです。でも、私は他業種での経験と実績を強くアピールすることで、自分を売り込みました。ノンバンクで社内表彰されたことや、ゲームメーカーで大きなプロジェクトチームに参加したことなどの実績を説明。その上で、働けるフィールドを与えてもらえれば必ず成果を出せると強く訴えたのです。また、資格もドットコムマスターを取得しました。資格取得の目的は専門知識を身につけるというよりも、IT業界で働く意欲を証明する材料になると考えたからです。選考では、自分をアピールできる材料をどれだけ持っているかがカギになると思います。直接は役に立たなさそうな経験でも、それを通して仕事への取り組み方をアピールできればいいのです」

 転職活動で苦戦を強いられた八鍬さんは、もしもテンプスタッフのプログラムに参加していなかったら、不動産業界で働いていただろうと言う。というのも、大学時代に法学部に在籍し宅建の資格を取得していたからだ。また、テンプスタッフ・テクノロジーに入ってからは、PMP(注2)を同社の支援のもと、取得したという。これらの資格もすべて、自分の経験をアピールするためのものだという。

注2:プロジェクト マネジメント プロフェッショナル(Project Management Professional の略)
米国 PMI (Project Management Institute) が認定する資格で、プロジェクトマネジメントに関する知識、理解度をはかることを目的とし、PMP の取得者はプロジェクトマネジメントの体系的知識を備えているとみなされる。

「多くの資格は、得た経験を客観的に確認するために取得しています。採用選考時には、仕事も経験も他人から評価される対象物です。だから、常に自分の経験をアピールできるものは何かと考えています。資格はその面で、とてもいい材料になると思います。同じ実力でも、アピールの仕方で説得力が全然違ってきますからね。今、一緒に働いている派遣スタッフたちには『評価される目を意識しながら仕事をしよう』と常に言っています。面接でも仕事でも、自分をアピールする言葉を持つことが大切ですね」

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