Blue Yonderを成長の柱に、PCやITソリューションを担当
パナソニックコネクトは、従業員数約2万8500人(国内約1万2500人、海外約1万6000人)の規模。国内には5つの工場を含む14事業所と、13社の関連会社を持ち、海外には30事業所を展開している。
2021年9月に完全子会社化したサプライチェーンマネジメントソフトウェアの「Blue Yonder」を成長の柱に位置づけ、旧パナソニック システムソリューションズ ジャパンをベースにして国内ソリューション営業を担当する「現場ソリューションカンパニー」、レッツノートやタフブックなどのパソコンや、決済端末事業を行う「モバイルソリューションズ事業部」、航空機の機内エンターテインメント事業を行う「パナソニック アビオニクス」、電子部品の実装機や溶接機事業を行う「プロセスオートメーション事業部」、プロジェクターや放送用カメラ、音響機器などの事業を展開する「メディアエンターテインメント事業部」、物流トレーサビリティや個人認証ソリューションを提供する「Zetes(ゼテス)」で構成する。
自主独立経営となったことで、早くも独自性を打ち出した取り組みを開始している。
パナソニック コネクトのロゴマークを新たに制定。CONNECTの部分の青は、パナソニックの青ではなく、Blue Yonderの青を採用し、新会社においてもBlue Yonderが重要な役割を担うことを示した。また、ロゴマークでは、CONNECTの最初の「CO」の2文字を強調したデザインとし、「COには、『ともに』という意味があり、コ・オペレーション(協力)、コラボレーション(協業)、コミュニケーションなどにも使われている。ともにつながることで、新たな価値を生み出すという意味も込めた」とする。
また、パナソニック コネクト独自のOur Purposeとして、「現場から社会を動かし 未来へつなぐ」を掲げたほか、Our Purposeを文章であらわしたOur Storyを制定。5つのコアバリューとして、お客様やテクノロジー、社員同士がつながることを意味する「Connect」、共感および共創の「Empathy」、結果にこだわる「Results」、たゆまぬ変革を行う「Relentless」、衆知を集める「Teamwork」を掲げた。
さらに、4月から、「かなえよう。」と題した映像を配信。Blue Yonderが目指すオートノマスサプライチェーンが実現する世界を表現し、現場からイノベーションを起こすパナソニック コネクトの姿勢を示してみせた。
この連載の記事
-
第594回
ビジネス
自動車工業会は、今年もJapan Mobility Showを開催、前身は東京モーターショー -
第593回
ビジネス
赤字が続くJDI、頼みの綱は次世代有機EL「eLEAP」、ついに量産へ -
第592回
ビジネス
まずは現場を知ること、人事部門出身の社長が続くダイキン -
第591回
ビジネス
シャープが堺のディスプレーパネル生産を停止、2期連続の赤字受け -
第590回
ビジネス
生成AIに3000億円投資の日立、成長機会なのか? -
第589回
ビジネス
三菱電機が標ぼうする「サステナビリティ経営」、トレードオフからトレードオンへ -
第588回
ビジネス
富士通の子会社でDX専門のコンサルティングをするRidgelinez -
第587回
ビジネス
メーカー自身が認定し、工場検査後に販売するパナソニックの中古家電 -
第586回
ビジネス
マイクロソフト、日本への4400億円のAI/データセンター投資の実際 -
第585回
ビジネス
日本市場の重要性を改めて認識する米国企業、変革期にある製造業がカギ -
第584回
ビジネス
NTT版の大規模言語モデル(LLM)、tsuzumiの商用化スタート、勝算は? - この連載の一覧へ