PCの電源を入れれば、自動的にクラウド経由でスグに使える
ここで覚道社長兼CEOが強調してみせたのが、「Dynabookは、デバイスで活きるソリューションと、ソリューションを活かすデバスを開発できるPCメーカーである」という点だ。
「PCを開発するだけでなく、Dynabook Cloud Platformやクラウドサービスを通じて、ソリューションを提供できるのがDynabookの特徴である。さらに、顧客に提案して販売できる販売会社でもあり、ユーザーを直接サポートできる保守会社でもあり、これらのすべてを1社で担うことができるのがDynabookの特徴であり、強みである。コンピューティングとクラウドサービスを組み合わせることで、テレマティクス、文教、オフィス・テレワーク、現場、ヘルスケア・医療といった各領域に付加価値を提供できる」と胸を張る。
具体的な事例として次のように語る。
「これからのPCは、いつでも、どこからでも、リモートで、快適なコンピューティング環境を即座に構築できることが求められる。Dynabook であれば、PCの電源を入れれば、自動的にクラウド経由で、すぐに使える状態にするサービスが提供できる」
現場での作業支援ソリューション「Vision DE Suite」や、テレワークに対応した「かんたんテレワークスターターパック」などが、いつでも、どこからでも、リモートで、快適なコンピューティング環境を即座に構築できるサービスになる。
覚道社長兼CEOは、「リモートに対応した商品で、顧客価値の最大化を目指す」とし、「製造、販売、サポートをワンストップで提供できるPCメーカーは当社だけである。その強みを生かし、一層の事業拡大を図る」と自信をみせる。
この連載の記事
-
第594回
ビジネス
自動車工業会は、今年もJapan Mobility Showを開催、前身は東京モーターショー -
第593回
ビジネス
赤字が続くJDI、頼みの綱は次世代有機EL「eLEAP」、ついに量産へ -
第592回
ビジネス
まずは現場を知ること、人事部門出身の社長が続くダイキン -
第591回
ビジネス
シャープが堺のディスプレーパネル生産を停止、2期連続の赤字受け -
第590回
ビジネス
生成AIに3000億円投資の日立、成長機会なのか? -
第589回
ビジネス
三菱電機が標ぼうする「サステナビリティ経営」、トレードオフからトレードオンへ -
第588回
ビジネス
富士通の子会社でDX専門のコンサルティングをするRidgelinez -
第587回
ビジネス
メーカー自身が認定し、工場検査後に販売するパナソニックの中古家電 -
第586回
ビジネス
マイクロソフト、日本への4400億円のAI/データセンター投資の実際 -
第585回
ビジネス
日本市場の重要性を改めて認識する米国企業、変革期にある製造業がカギ -
第584回
ビジネス
NTT版の大規模言語モデル(LLM)、tsuzumiの商用化スタート、勝算は? - この連載の一覧へ