デジタル活用が進んでいない部分を変革
山口社長は就任直後に、日本IBMの新たなグループビジョンを制定した。
新たなグループビジョンは「最先端のテクノロジーと創造性を持って、お客様とともに、仲間とともに、社会とともに、あらゆる枠を超えて、より良い未来づくりに取り組む企業グループ」である。
ここにもテクノロジーという言葉が盛り込まれている。
IBMではこれからの時代を、デジタル・リインベンションの「第2章」と表現。クラウドの世界が新たなフェーズへと入ることを示しており、ここでは、新たなテクノロジーが重要な役割を果たすことを示している。
「第1章は、ITコストの削減や導入スピードを短縮するためのクラウド導入、コールセンターなどの一部業務エリアへのAIテクノロジーの活用など、適材適所に活用することによって、新たなテクノロジーによる成果が検証できた。これによって、全体の20%がデジタル化された。
だが、残りの80%はこれから変革する余地がある。第2章は、いよいよミッションクリティカルの領域にデジタルが活用されることになり、さらにその先には、ドローンが飛び交い、自動運転が普通になる時代が訪れる」
テクノロジーがますます重要になる時代が訪れるなかで、エンジニア出身の社長が果たす役割は大きい。
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