このページの本文へ

業界人の《ことば》から 第350回

日本IBM7年ぶりの日本人社長就任は何を意味するのか

2019年07月04日 09時00分更新

文● 大河原克行、編集●ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

デジタル活用が進んでいない部分を変革

 山口社長は就任直後に、日本IBMの新たなグループビジョンを制定した。

 新たなグループビジョンは「最先端のテクノロジーと創造性を持って、お客様とともに、仲間とともに、社会とともに、あらゆる枠を超えて、より良い未来づくりに取り組む企業グループ」である。

 ここにもテクノロジーという言葉が盛り込まれている。

 IBMではこれからの時代を、デジタル・リインベンションの「第2章」と表現。クラウドの世界が新たなフェーズへと入ることを示しており、ここでは、新たなテクノロジーが重要な役割を果たすことを示している。

 「第1章は、ITコストの削減や導入スピードを短縮するためのクラウド導入、コールセンターなどの一部業務エリアへのAIテクノロジーの活用など、適材適所に活用することによって、新たなテクノロジーによる成果が検証できた。これによって、全体の20%がデジタル化された。

 だが、残りの80%はこれから変革する余地がある。第2章は、いよいよミッションクリティカルの領域にデジタルが活用されることになり、さらにその先には、ドローンが飛び交い、自動運転が普通になる時代が訪れる」

 テクノロジーがますます重要になる時代が訪れるなかで、エンジニア出身の社長が果たす役割は大きい。

カテゴリートップへ

この連載の記事

アスキー・ビジネスセレクション

ASCII.jp ビジネスヘッドライン

ピックアップ