今回のことば
「わずかな黒字だが、これが自信につながる。東芝ブランドの白物家電の専業メーカーとして、日本発のグローバルで輝く東芝ブランドを再び目指す」(東芝ライフスタイルの小林伸行取締役社長)
美的集団になってから2年で10%成長
2016年6月に、中国美的集団の傘下で再スタートを切った東芝ライフスタイルが、2018年度(2018年1月~12月)決算で、黒字化した。買収前の2016年度には60億円以上の赤字だったが、わずか2年で初の黒字転換を果たした格好だ。
東芝ライフスタイルの小林伸行取締役社長は「黒字といっても、わずかな黒字」と控えめに語るが、「それでも、黒字になったことが自信につながる。2018年から、美的集団との統合成果がいよいよ出てきたというのが実感である」と手応えを示す。
2018年度(2018年1月~12月)の売上高は2620億円。新体制がスタートする以前の2016年度の売上高は約2400億円なので、約220億円の増収となり、2年間で約10%の成長を遂げた。
この連載の記事
-
第591回
ビジネス
シャープが堺のディスプレーパネル生産を停止、2期連続の赤字受け -
第590回
ビジネス
生成AIに3000億円投資の日立、成長機会なのか? -
第589回
ビジネス
三菱電機が標ぼうする「サステナビリティ経営」、トレードオフからトレードオンへ -
第588回
ビジネス
富士通の子会社でDX専門のコンサルティングをするRidgelinez -
第587回
ビジネス
メーカー自身が認定し、工場検査後に販売するパナソニックの中古家電 -
第586回
ビジネス
マイクロソフト、日本への4400億円のAI/データセンター投資の実際 -
第585回
ビジネス
日本市場の重要性を改めて認識する米国企業、変革期にある製造業がカギ -
第584回
ビジネス
NTT版の大規模言語モデル(LLM)、tsuzumiの商用化スタート、勝算は? -
第583回
ビジネス
エコ投資に取り組むエプソン、見方によっては10年で1兆円の投資も -
第582回
ビジネス
パナソニックコネクトの現在地点、柱に据えるBlue Yonder、ロボットとは? -
第581回
ビジネス
スタートして半年の日本NCRコマース、軸はAIとプラットフォームの2つ - この連載の一覧へ