第9世代CoreとZ390マザーが同時発売
技術的にはZ370でも第9世代Coreを利用可能
基本的には第9世代製品はIntel 300シリーズチップセットでサポートされるが、Z370に関してはどうなるのかよくわからない。というのは連載454回で紹介したZ390が同じタイミングでリリースされる予定だからである。
Z390についてはあまり新しい話は聞こえてきておらず、最大24本のPCI Express Gen3レーンと最大で6ポートのUSB 3.1 Gen2、10ポートのUSB 3.1 Gen1、14ポートのUSB 2.0が利用可能。さらにSATA 3.0×6、IEEE 802.11ac/Bluetooth 5対応ワイヤレス、Intel Smart Sound Technologyを内蔵するという話は連載454回で説明した通りだ。
とりあえずは第9世代CoreプロセッサーはこのZ390とペアで、ということになるだろう。技術的にはZ370で第9世代Coreを利用できない理由は特に思いつかないので、うまくすればBIOSアップデートなどで対応可能となる可能性もあるが、このあたりはインテルのマーケティング次第である。
一方HEDT、つまりCore-Xシリーズであるが、こちらは例の28コア製品が、おそらくはCascade Lakeをベースに投入される模様だ。ベースとなるのがHCC(High Core Count)のものなので、ラインナップ的には20~28コアまで可能だが、どの程度SKUを増やすつもりなのかははっきりしない。
また既存のSkylake-SPベースのCore i9-7xxxシリーズをCascade Lakeで代替するかどうかについても現状はっきりした情報がない。登場時期は第4四半期のどこかといったあたりで、現実的には11月あたりではないかと筆者は予想している。
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