Windows Serverの買い替えは思いのほか進まなかった
こうしたなか、気になる動きをしているのが、Windows Server 2003である。
7月15日でサポートが終了したWindows Server 2003だが、サーバーの販売台数への貢献度はそれほど大きくはないようだ。
同社上期のサーバーの販売台数は、前年同期比4.7%増の2万1943台。大塚社長は、「サーバーの販売台数の成長は読み違えた部分もある。想定ほど伸びていない」とするが、この背景には、クラウドへの移行、仮想化や統合化への動きなどによって、サーバーの販売台数が伸びなかったという点が見逃せない。
そして、読み違えのもうひとつの理由が、Windows Server 2003を使い続ける企業が予想以上に多かった点だ。
同社のユーザー企業5000社を対象に調査したところ、Windows Server 2003から移行した企業は45.0%であるのに対して、今後使わないとした企業が18.5%。そして、継続的に利用するとした企業が36.3%にも達したという。実に3分の1以上の企業でWindows Server 2003を使い続けるというのだ。昨年度実績で国内サーバー市場全体の約6%を出荷している大塚商会において、こうした事態が起こっていることは驚きだ。
閉域であれば、セキュリティー上の不安も……
そして、大塚商会社内でも、まだ一部でWindows Server 2003を使用していることを明かす。
「当社では、外部に接続しないイントラでの活用としている。移行していない企業に対しては、この仕組みと同じような提案をしていくことになるが、その一方で、今後は、新たなOS環境へも移行提案をしていく」というる
だが業界全体としてサーバーの販売台数が前年割れとなるなかで、プラス成長を遂げている点は、同社の底力ともいえるだろう。
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