アクセス速度はSATA SSD現役最速クラス
CrystalDiskMark 4.0.1
まずCrystalDiskMark 4.0.1の結果を見ると、シーケンシャルリード(QD32)が552.4MB/Sec、シーケンシャルライト(QD32)が516.1MB/Secと、フラッグシップモデルらしい優れた結果となった。
また、4Kランダムアクセス速度(QD32)も、リードが389.6MB/Sec、ライトが360.8Mbpsと、こちらも十分に速い。データサイズが1000MBの場合と4000MBの場合で速度に大きな差は見られず、常に安定した速度が発揮されると言えそうだ。
データを圧縮せず、一定のアクセス速度が発揮される
AS SSD Benchmark v1.7.4739.38088
次に、AS SSD Benchmarkの結果だ。こちらの結果では、シーケンシャルリードが506.02MB/Sec、シーケンシャルライトが480.49MB/Secと、CrystakDiskMarkの結果よりややスコアが低くなっている。また、4Kランダムアクセス速度(64Thrd)の結果もリード360.3MB/Sec、ライト318.74MB/Secと、こちらもCrystakDiskMarkの結果を下回った。
ベンチマークソフトによって多少スコアに上下はあるが、これだけのスコアなら不満はない。Copy Benchmarkの結果も良好で、各種アプリの利用も十分に快適と考えられる。
Compression Benchmarkの結果を見ると、全域でほぼ一定の速度となっている。このことから、データアクセス時のデータ圧縮機能などは利用されておらず、データの種類を問わず一定のアクセス速度が発揮されると言えるだろう。
速度だけでなく安定度重視の
SATA SSDとして魅力的な存在
Vector 180は、OCZのフラッグシップモデルらしく、アクセス速度は十分に速く、SATA接続のSSDとしてトップクラスの性能を有している。
加えて、東芝製NANDフラッシュメモリーの採用や「OCZ Power Failure Management Plus」機能などによる高い信頼性と安全性も大きな魅力。以前のOCZ製SSDは、やや不安定なものも少なくなかったが、東芝傘下となって以降は品質が向上しており、魅力も高まっている。
Vector 180は、フラッグシップモデルらしくやや価格が高いが、それに見合う性能や信頼性、安全性が確保されていることを考えると納得の範囲内。SSDに速度だけでなく信頼性も求めるなら、選択肢として十分に考慮すべき製品だろう。
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