肉厚金属ボディーを採用
Vectro 180本体は、一般的なSSDと同様に2.5インチHDDサイズとなっている。ボディーは肉厚な金属製で、重量は115gとSSDとしてはやや重い部類となる。ただ、放熱という点では、この肉厚金属ボディーが有利に働く。
SSDでは発熱がパフォーマンスに大きく影響するが、Vector 180はコントローラーの熱をボディーに逃がして放熱する構造となっており、効率の良い放熱が可能。安定動作という意味でもこの仕様はうれしい特徴と言える。
接続インターフェースはSATA 6Gbpsを採用。この点も、2.5インチSSDとして標準的だ。パッケージは、OCZ製SSDで広く採用されているものとほぼ同等。付属品は、SSD本体と3.5インチベイ固定用のマウンター、固定用ネジなどとなる。
さて、ケースは底面のネジを外すだけで簡単に基板を取り出せるようになっている。ただし、そのネジのうち1本は封印シールが貼られており、この封印シールを剥がすと保証が受けられなくなるので、分解はお勧めできない。
今回試用した容量480GBモデルの内部基板を見ると、コントローラー、キャッシュ用DRAMチップ、NANDフラッシュメモリーチップが確認できる。
コントローラーは、OCZ独自のBarefoot 3 M00で、型番は「IDX500M00-BC」となっていた。キャッシュ用DRAMチップはMicron製の「MT41K512M8RH-125:E」で、容量512MBのDDR3L-1600チップとなる。
480GBモデルでは基板表裏に1チップずつの計2チップ搭載しており、キャッシュ容量は1GBとなる。NANDフラッシュメモリーチップの型番は「TH58TEG8DDKBA8C」で、基板表裏に8チップずつの計16チップが搭載されていた。
ベンチ環境
では、アクセス速度をチェックしていこう。今回は、「CrystalDiskMark 4.0.1」と「AS SSD Benchmark v1.7.4739.38088」を利用して速度をチェックした。
また、比較用として、OCZのエントリー向けSSD「ARC 100」の480GBモデルでもテストを行なった。なお、テストに利用したPC環境は下に示す通りで、OSやベンチマークソフトは別途用意したブート用SSDにインストールし、テスト用SSDは一切データを保存していない状態で検証している。
テスト環境 | |
---|---|
CPU | Intel「Core i7-4770K」(3.5GHz) |
マザーボード | Intel「DZ87KLT-75K」(Intel Z88 Express) |
メモリー | DDR3-1600 4GB×2 |
システムSSD | Samsung「MZ-7PD256B/IT」(840 PRO/256GB) |
OS | Windows 8.1 Pro Update(64bit) |
(→次ページヘ続く 「アクセス速度はSATA SSD現役最速クラス」)
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