2014年は水冷タイプのCPUクーラーも数多く発売されたが、主流はやっぱり扱いやすく、水冷よりも静かな空冷タイプ。そんな空冷タイプのCPUクーラーの頂点を決めるASCII.jp恒例企画「CPUクーラー最強王座決定戦」の2014年度版を開催。今年も空冷CPUクーラーの王座を見極めていこう。
エントリーするCPUクーラーの条件は以下の通りで、今年も2013年度版と同じく、小型&ロープロファイルのものは除外している。
- LGA 1155/Socket AM3+系の両方をサポートすること(LGA 2011はオプション扱い)
- 2014年12月下旬段階で販売を継続している
- パーツショップで入手が比較的容易なもの
この条件でふるいにかけ、最終的に用意できた空冷CPUクーラー12製品に、CPU付属のリテールクーラーを加えた13製品のCPU冷却性能などをテストしていくことにする。
テスト環境はLGA 1150プラットフォーム
2013年度版までは、テスト環境にTDP 125WのAMD環境を用意していたが、今回は最も使用者が多いと思われる「Core i7-4790K」を使ったLGA 1150プラットフォームに変更している。
TDPは88Wになるが、CPU付属のリテールクーラーでストレスツール「OCCT Perestroika 4.4.1」(http://www.ocbase.com/)を走らせると、あっという間にCPU温度は90度オーバーに達し、クロックダウンされてしまうほど高発熱だったりする。
そこで今回のテストでは、「Core i7-4790K」を若干オーバークロックして、各製品の限界性能を見定めることにした。なお、テスト環境の詳細は下記の通りだ。
テスト環境 | |
---|---|
CPU | Intel「Core i7-4790K」(4GHz/TB時4.4GHz、4コア/8スレッド) |
マザーボード | ASRok「Z97 Extreme4」(Intel Z97 Express) |
メモリー | PC3-12800 8GB×2 |
グラフィックス | Intel HD Graphics 4600(i7-4790K内蔵) |
SSD | CFD「CSSD-S6T256NHG5Q」(256GB) |
電源ユニット | Seasonic「SS-750KM」(750W/80PLUS GOLD) |
OS | Windows8.1 Pro Update(64ビット) |
「Core i7-4790K」は、倍率を44倍に固定し、オールコア4.4GHzで動作するように設定。コア電圧は定格電圧(CPU-Z読みで、1.150~1.199V)でも問題ないのだが、CPUの発熱を増やすため1.35Vにして、各CPUクーラーの限界冷却性能を見られるようにしている。
なお、動作クロックをダウンさせる省電力機能のSpeedStepはdisableに設定して、テストを行なっている。
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