インテルは2014年1月に開催されたCESにて、センサーテクノロジー「RealSense」を発表した(関連記事)。RealSenseは、2つのカメラを組み合わせることで人間の目のように奥行方向の検出が可能になり、立体的な物の形や動きを検知できる仕組みだ。
6月25日、インテルは記者説明会を開催し、モバイル・PC向けのカメラモジュール「RealSense 3Dカメラ」を2014年内に発売すると発表。台湾ASUSTeK Computer、台湾エイサー、NEC、米デル、米ヒューレット・パッカード、富士通、中国レノボの7社がRealSense 3Dカメラを搭載したデバイスの開発を表明している。さらに、外付けカメラも2015年中に発売するという。
RealSense 3Dカメラのラインアップは、デスクトップPC/ノートPC/2in1タブレット向けの「F200」、タブレット向けの「R200」、タブレット/スマホなどの小型デバイス向けモデル「R100」の3種類だ。F200とR200はリアルタイムの処理に対応し、R100は写真の加工など後から編集する機能を備える。
インテルは2014年第3四半期中に、「インテル RealSense ソフトウェア開発キット 2014年版」を提供する予定だ。最新の開発キットでは、手、顔、音声、環境の認識機能が大幅に向上している。従来7点だった顔認識は、78点の顔の部位を認識して7つの感情や脈拍を認識するようになった。さらに、従来10点だった手・指のトラッキングポイントが22点になり精度が向上。人物や物、室内などを3Dスキャンし、リアルタイムで処理することでAR(拡張現実)も可能になるという。
さらにインテルは、RealSenseのアプリケーションのアイデアを募集する「インテル RealSense アプリチャレンジ2014」を開催。公式サイトにてすでに受付を開始している。