エントリー機がかなり健闘!? パナソニック「LUMIX」
パナソニックは、「DMC-GH3」「DMC-G5」「DMC-GX1」「DMC-GF5」の4機種を比較した。GH3とG5は有効約1605万画素、GX1は有効約1600万画素、GF5は有効約1210万画素となり、GH3とG5は有効画素数は同じだが、総画素数を見るとGH3が約1720万画素、G5が約1831万画素となっており、センサーは別物と思われる。
レンズはGH3に付属する標準ズーム「LUMIX G VARIO 12-35/F2.8」を使用。絞りF11で絞り優先オートで撮影している。
感度別撮影サンプル――GH3
感度別撮影サンプル――G5
感度別撮影サンプル――GX1
感度別撮影サンプル――GF5
さすがというか、最新鋭ということもあるが、GH3は解像感とシャープネスのバランスがいい。次いでエントリーモデルのGF5が健闘している。画素数が少ない分、無理なく絵作りできているようだ。
といってもすべての機種でほんのわずかな差でしかなく、撮影状況が多少でも変われば逆転するかもしれないレベルだ。GX1の細部の解像力はほかの3機種に比べて若干低いが、発売時期的な問題もあるかもしれない。
感度設定はGH3が出荷時の設定ではISO 200からISO 12800までだが、ISO感度拡張機能をオンにすることでISO 125からISO 25600までの設定が可能になる。ほかの機種はすべてISO 160からISO 12800までの設定可能だ。
高感度に設定するとそれなりの差はでてくる。どの機種もノイズが多くなるが、GF5が一番ノイズが少ない。ただし、その分ディテールの再現性がかなり低下する。
ノイズの抑え具合とディテールの再現性のバランスがいいのは、やはり最新モデルのGH3だ。撮像素子が小さい分、高感度でのデジタル処理で差が出やすいようだ。
G5はノイズが多めだが、ディテールの再現性はかなりいいほうで、GX1とGF5のコンデジスタイル組はディテールを犠牲にしてノイズを抑えている。これは想定ユーザーに合わせたセッティングでもあるのだろう。
感度さえ上げなければGH3は素晴らしい画質だが、エントリークラスであるGF5がかなり健闘している点が評価できる。
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