春ですなぁ。春といえば恋の季節で、猫にありがちなこんなちょっとした仕草にもラブリーさを感じてたまりません。人間ってば勝手なもんです。
というわけで、今回のテーマは「ペロリの瞬間」。
猫がよくやる仕草シリーズの上位に入る項目だから、この連載でも何度かネタにしてるんだけど、気がついたらそういう写真が溜まってきたのでまたやるのである。
猫はしょっちゅう舌を出し入れしてる。観察してるとわかるけど、やたら頻繁に舌を使ってるのだ。もちろん食事の時も水を呑むときも使うし、何かあるとすぐ毛繕いをはじめる。
手を舐めてきれいにし、足を舐めてきれいにし、ぐいとひねって器用に身体の毛繕いをする。何か食べるたびに、我々が食後に歯を磨くように毛繕いする。
時には舌を出したまましまいわすれるヤツもいるほど。
それ以外の時間でも実はしょっちゅう舌をぺろりとやってる。鼻を舐めてきれいにしているのだ。
ただ、ペロペロとは舐めない。一瞬、ペロッと一回だけ舐めるのだ。一瞬過ぎて気づきにくいほど。
そんな鼻の頭を舐める瞬間を撮るにはどうするか。
いや、特に何もしなくてOKです。
舌が出た、と思った瞬間にシャッターを押しても遅いもの。
むしろ、いつそういう瞬間があってもいいようなセッティングで、普通に猫を撮っていればOK。そうすれば、偶然撮れます。それも偶然とは思えない確率で撮れます。それほど何度も何度も舌で鼻を舐めてるんだなと思えばOK。
ポイントは2つ。ひとつはシャッタースピードを早めにセットすること。猫がじっとしてるからと遅めのシャッタースピードで撮ってると、いざペロッとした瞬間の舌を止めて撮れないから。
1/250秒くらいあればまあ大丈夫。
もうひとつは、できれば連写モードにしておくこと。シャッターを押すたびに何枚も撮っておけば、それだけペロリの瞬間を捉えられる可能性は高いというわけだ。
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