ゲームは画質と解像度次第
では様々なゲーム系ベンチを見ていこう。まずは軽量級の「Call of Duty: Modern Warfare3」だ。解像度は1920×1080ドット、画質関係は一番重くなるように設定し、マルチプレイ時のフィルムを再生させた時のフレームレートを「Fraps」で測定した。
今のミドルクラス以上のGPUであれば、ソフト的なキャップ(約90fps)にすぐ到達する負荷だが、内蔵GPUにとってはやや重めであることがわかる。TrinityとCore iの性能比は約1.7対1と、3DMark11にかなり近い。若干ガクッとくるがこのフレームレートならなんとか遊べそうだ。
ただRadeon HD 7750のような現行ミドルロークラスのGPUでは、最低fpsが30fpsを割ることはない。Llanoユーザがマザーを張り替えてまでTrinityに変えて、さらにゲームを楽しむというアップグレードパスは、コストパフォーマンス的にはあまり正しくない選択のようだ(もちろん、自作erのロマン的には大正解かもしれないが)。
次はやや古めだが、「BIOHAZARD 5」のDX10モードでのテストだ。アンチエイリアスやブラーは無効、テクスチャー等の設定は全て“高”設定にし、ベンチマークテストBを実行した。
Radeon HD 7750が飛び抜けて速いことを除けば、テストに使ったCPUのフレームレート差はCoD:MW3よりも若干狭まっている。ただし全体の順位は他のテストと同じだ。
次も軽めだがDX11世代の「DiRT3」で計測してみた。解像度は1920×1080ドット、画質Highで内蔵ベンチ機能を使ってテストしている。Ultra設定だと影(アンビエントオクルージョン)などの“ひと目で分かりにくい”画質が強化されるだけなので、見た目を重視しつつ、少し負荷を軽くしてみた。
Core i5-3570Kとi3-3225の性能差がほとんどないことから、CPUコアの性能はあまり影響していない。ということはこのゲームにおけるTrinityの性能の高さは、内蔵GPUの性能の高さが素直に出たことになる。もちろんゲーム側がRadeon有利にチューニングされているせいも大だが、同じGPU統合型CPUでゲームをするなら、より最適化済みタイトルが多そうなTrinityを選ぶ、というのは非常にまっとうな選択といえそうだ。
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