ミドル~ハイエンドまで揃った
AMD「Radeon HD 7000」シリーズ
それでは具体的に最新GPUの詳細を確認していこう。まずはAMD「Radeon HD 7000」シリーズから。
現在店頭で購入可能な「Radeon HD 7000」シリーズは計6つ。ミドルレンジモデルとなる「Radeon HD 7770/7750」、アッパーミドルとなる「Radeon HD 7870/7850」、ハイエンドモデルとなる「Radeon HD 7970/7950」と、各セグメントごとに2GPUずつが展開されている。
どれも価格、性能ともにバランスがとれており、用途に合わせてGPU選びが可能となる。オーバークロック仕様やオリジナルクーラー採用モデルなどバリエーションも豊富で、自分好みのビデオカードが見つかることだろう。
各ビデオカードの比較表 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
Radeon HD 7970 | Radeon HD 7950 | Radeon HD 7870 | Radeon HD 7850 | Radeon HD 7770 | Radeon HD 7750 | |
開発コードネーム | Tahiti | Tahiti | Pitcairn | Pitcairn | CapeVerde | CapeVerde |
製造プロセス | 28nm | 28nm | 28nm | 28nm | 28nm | 28nm |
シェーダーバージョン | 5.0 | 5.0 | 5.0 | 5.0 | 5.0 | 5.0 |
DirectX対応 | 11.1 | 11.1 | 11.1 | 11.1 | 11.1 | 11.1 |
ストリーミング プロセッサー数 |
2048基 | 1792基 | 1280基 | 1024基 | 640基 | 512基 |
ROPユニット数 | 32基 | 32基 | 32基 | 32基 | 16基 | 16基 |
コアクロック | 925MHz | 800MHz | 1000MHz | 860MHz | 1000MHz | 800MHz |
メモリー転送レート(相当) | 5500MHz | 5000MHz | 4800MHz | 4800MHz | 4500MHz | 4500MHz |
メモリータイプ | GDDR5 | GDDR5 | GDDR5 | GDDR5 | GDDR5 | GDDR5 |
メモリーバス幅 | 384bit | 384bit | 256bit | 256bit | 128bit | 128bit |
メモリーサイズ | 3GB | 3GB | 2GB | 2GB | 1GB | 1GB |
最大消費電力 | 260W | 200W | 175W | 130W | 80W | 55W |
補助電源コネクター形状 | 6ピン+8ピン | 6ピン+6ピン | 6ピン+6ピン | 6ピン | 6ピン | なし |
秋葉原での発売日 | 2012年1月9日 | 2012年1月31日 | 2012年3月19日 | 2012年3月19日 | 2012年2月15日 | 2012年2月15日 |
完成度が高すぎる!?
「GeForce GTX 680」が人気のNVIDIA
次にNVIDIA「GeForce GTX 600」シリーズを見ていこう。2011年のほとんどを、ほぼ沈黙していた「GeForce」だが、ここにきて非常に強力な製品が登場してきた。“Fermi”アーキテクチャーに改良と最適化を行なった新アーキテクチャー“Kepler”を採用する「GeForce GTX 680」で、その完成度は高い。パフォーマンスや価格、さらには苦手としてきた消費電力を抑えることにも成功しており、現時点で申し分のない出来となっている。
ただ、唯一のツッコミどころは“Kepler”ベースのミドルレンジモデルがないというところ。一般的なユーザーにとっては、ビデオカードの予算に5万円、6万円と払えるものではなく、早々に2万円前後のミドルレンジ帯を担う製品の登場に期待したい。
ちなみに、エントリー向けGPU「GeForce GT 630」「GeForce GT 620」「GeForce GT 610」を搭載するビデオカードが発売となっているが、こちらは従来モデルのリネーム版となるもの。あくまで前述の“Kepler”をベースとする製品とは異なるので、注意してほしい。モデルナンバー上は「GeForce GTX 600」シリーズとなるものの、新GPUにはカウントできないのであえて記載もしていない。
各ビデオカードの比較表 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
GeForce GTX 690 | GeForce GTX 680 | GeForce GTX 670 | ||||
開発コードネーム | GK104 | GK104-400 | GK104-325 | |||
製造プロセス | 28nm | 28nm | 28nm | |||
CUDA プロセッサー数 |
1536基×2 | 1536基 | 1344基 | |||
コアクロック | 915MHz | 1006MHz | 915MHz | |||
ブーストクロック | 1019MHz | 1058MHz | 980MHz | |||
メモリー転送レート(相当) | 6008MHz | 6008MHz | 6008MHz | |||
メモリータイプ | GDDR5 | GDDR5 | GDDR5 | |||
メモリーバス幅 | 256bit×2 | 256bit | 256bit | |||
メモリーサイズ | 2GB×2 | 2GB | 1GB | |||
最大消費電力 | 300W | 195W | 170W | |||
補助電源コネクター形状 | 8ピン+8ピン | 6ピン+6ピン | 6ピン+6ピン | |||
秋葉原での発売日 | 2012年5月8日 | 2012年3月22日 | 2012年5月10日 |
この連載の記事
-
第4回
PCパーツ
知ったかできるパーツ基礎知識【ケース/電源/クーラー編】 -
第2回
PCパーツ
知ったかできるパーツ基礎知識【ストレージ編】 -
第1回
PCパーツ
知ったかできるパーツ基礎知識【CPU/マザー/メモリー編】 -
第-1回
PCパーツ
アキバで恥をかかないための最新パーツ事情2012 - この連載の一覧へ