孫社長、プラチナバンドに賭ける意気込みを語る
ソフトバンクモバイルは本日、同社の夏モデル発表会を開催した。同時に、グループ会社であるウィルコムの新製品も発表され、7月25日からスタートするプラチナバンドの話題を中心に、盛りだくさんな発表会となった。端末の情報はこちらの記事を参考にしていただきたい。
発表会は同社代表取締役社長・孫 正義氏のプレゼンテーションからスタートした。今年のキーワードは「ネットワーク」であり、ネットワークの満足度は「繋がりやすさ」と「速さ」であるとし、現在同社が繋がりやすさでドコモやauに劣っていると認めたうえで、プラチナバンドで形勢逆転を目指すと語った。特に重要視されているのが回線速度で、同社としては「ULTRA SPEED」や「Softbank 4G」、そしてWi-Fiの環境整備に注力するという。
今回の発表会で話題の中心となったのは、同社が獲得した900MHzの周波数帯、通称「プラチナバンド」である。夏モデルはスマホもフィーチャーフォンもすべてプラチナバンド対応を謳っているほどの力の入れようだ。
孫氏は「ドコモさんとauさんが先行してプラチナバンドを活用しているのに、なぜソフトバンクはないのかとお叱りをいろいろと受けた。しかし、技術力がなくてできなかったわけではないということを示したい」と、これまで先行する他キャリアの後塵を拝してきた悔しさをぶつけるようだ。プラチナバンドの電波の特性で、郊外や山間部、ビルの多いところでも繋がりやすくなるが「これで、他社ともイコールの立場。これからは言い訳できません。どこでも繋がるソフトバンクにします」と、孫氏は不退転の決意を表明した。
ただし、7月25日からいきなり全国区で同時にプラチナバンドがスタートするわけではなく、少しずつ舵取りをしながら拡大していくという。12月までに数千、来年3月までに1万に乗せるというように、基地局を増やして行くと孫氏。質疑応答では、テザリングについて「ネットワークが混雑しているので、検討中」、帯域制限については「慎重に状況を見ながら決めたい」と答え、Windows Phoneについてはノーコメントだった。
孫社長のプレゼンテーション以外には、上戸 彩さんや千原ジュニアさん、同社のCMでお兄さんを務めるダンテ・カーヴァーさんとお父さんも登場し、会場を盛り上げた。
放射線測定機能付きスマホや、ついにソフトバンクに登場したARROWSシリーズ、ウィルコムのPHSスマホなど話題も多かった今回の発表会。これで3キャリアの夏モデルが出そろったが、読者のみなさんはどれを選ぶ!?