サミット・グローバル・ジャパンから、プリンター内蔵の“インスタント”デジタルカメラ「Polaroid Z340」が発表された。発売日は11月17日で、希望小売価格は3万2800円。
伝統的なポラロイドカメラ(Polaroid Spectra)のデザインを踏襲するデジタルカメラで、撮像素子に1400万画素のCMOSセンサーを採用し、撮った写真を60秒以内に102×76mmサイズの専用用紙に印刷できる。
印刷用紙に「ZINK 3」という独自のフォトペーパーを採用することで、インクレスで印刷できる。インクカートリッジの交換も不要だ。
35mm換算で約42mmの単焦点レンズを搭載し、5倍のデジタルズームを利用可能。2.7型の液晶モニターを搭載し、撮影した写真のトリミングやフレームの追加などが行なえる。内蔵メモリーは30MBで、外部メモリーとしてSDメモリーカード(SDHC対応)への記録に対応する。
ISO感度は6400まで設定可能で、「魚眼レンズ」や「トイカメラ風」などを含む30種類のシーンモードを用意するほか、ポラロイドフィルムの色味を再現する「Polaroid Color Mode」も利用できる。このほか、1280×720ドットの動画撮影も行なえる。
もちろんバッテリー駆動も可能で、1回の充電で25枚の写真を印刷できる。本体サイズは幅127.5×奥行き155×高さ65mm、重量は620gとなる。
発表会ではオリンパス出身で同社取締役の小島佑介氏が登壇。オリンパス在籍の頃は画素競争を追求し、その結果ポラロイドやコダックなどがスピンアウトしていったと当時を振り返った。
しかし、現在は「絶対プリント主義」を主張。デジカメで撮影した写真の9割はモニターで確認するだけ、という現状を嘆き「忘れてしまったもの、プリントの感動を蘇らせる」と力強く語った。