実測はほぼ公称値と同じ結果のPX-M2Pシリーズ
なんのデータも書き込んでいないクリーン状態でPX-128M2PとPX-256M2Pを計測してみたが、CrystalDiskMarkとATTO Disk Benchmarkともに、ほぼ公称値通りの結果になっている。
ランダム、0 Fill、1 Fillのどのデータパターンを使った計測でも、読み書き速度にほぼ差異がなく、一貫したパフォーマンスを発揮しているのに注目してほしい。
さらに特筆なのが、AHCIのNCQ機能を使ったランダム読み書きの性能となる「4KQD32」のテスト結果で、ともに300MB/s近い非常に高速な値を出している。最速ではないが、総合的な読み書き性能は、非常に優秀といえる結果になっている。
PX-128M2Pテスト結果
PX-256M2Pテスト結果
人気のSandForce製コントローラー搭載SSDでは?
ちなみに、比較として計測した筆者のゲーミングマシンに使っている最速クラスのOCZ「Vertex3」(120GBモデル)は、公称最大読み書き速度が500MB/sオーバーとなるが、ランダムデータだと書き込み速度は公称値を大きく下回ってしまう。
Vertex3テスト結果
このランダムデータの速度が、シーケンシャルデータによる計測時より下がるのは、データ圧縮処理などを行なうコントロールチップにSandForce製「SF-2281」を採用する製品の多くで起こる可能性があるので要注意だ。
といっても、基本的に読み書き速度はスペックシートの最大読み書き速度(公称値)やメーカーによる実ベンチマーク結果を参考にするしかないので、テストデータの違いで転送速度が大きく変わるのはちょっと困りもの。むろん、両方の計測結果を出しているメーカも多いが、非常にわかりづらい。そういう点からいうと公称値はもちろん、テストデータの違いによる差が、ほぼないPX-M2Pシリーズは、ユーザーの期待を裏切らない優秀なSSDといっても良いだろう。
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