6月4日、スペインのセキュリティベンダーPanda Securityは、クラウド型アンチマルウェアサービス「Panda Cloud Antivirus」の最新バージョンを公開した。
今回のバージョンアップでは、まず日本語をサポート。ラインアップも2製品に増え、従来の「Panda Cloud Antivirus無料版」に加えて、サポートサービスなどが付加された「Panda Cloud Antivirus Pro版」を追加している。
また、新機能も搭載している。1つは、クラウドベースでマルウェアの完全自動収集分析を行なう「コレクティブインテリジェンス」機能だ。
この機能は、同社のサーバが各クライアントPCからのマルウェア情報を集積することで、高精度なマルウェア定義ファイルを構築するもの。これにより、より確実なマルウェアの検出が可能になるという。
クラウド型サービスゆえ、サーバーベースの処理となるので、クライアントPCに負荷がかからないのもメリットになる。
また、上記の技術を応用することで、未知のマルウェアに対抗する高度な「ふるまい検出機能(「レピュテーション機能」とも呼ばれる)」も搭載した。
そのほかにも、下記のように無料版・Pro版で細かい機能改善と追加を行なっている。
- Panda Cloud Antivirus無料版
- ・ふるまい検出機能やコレクティブインテリジェンス機能など、特定機能のカスタマイズを可能にした。
- Panda Cloud Antivirus Pro版
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・バージョンアップや定義ファイルの更新を自動的にバックグラウンドで行ない、新バージョンがリリースされるたびに再インストールする必要がなくなった
・自動USBウイルス対策機能により、オフライン状態でも、いわゆるUSBメモリウイルスなどに対応する
・マルウェアのふるまい分析に対応し、実行中のプロセスに対する分析を行なうことで、ふるまい検出機能の制度をさらに高めている
・オンラインフォーラムで多言語によるサポートを提供する
なお、有料であるPanda Cloud Antivirus Pro版の価格は、1年契約では2995円、2年契約で5095円、3年契約で6595円となる。両製品とも下記関連サイトの「Panda Cloud AntivirusのWebサイト」からダウンロード可能だ。