今後の注目はUSB 3.0への対応
構造がシンプルであるという特徴を活かし、ユニークな形状のUSBメモリーも数多く登場している。その中で目を引くのがバッファローの「RUF2-PS-RD」シリーズだ。パソコン接続時にわずか5mmしか飛び出さないため、USBメモリーを挿しっぱなしにしてノートPCを持ち運べるという製品である。
見た目は普通のUSBメモリーでも、ちょっと変わった機能を搭載しているのがPQIの「U360」である。実はUSBコネクタが2つあり、一方をパソコンに、もう一方をケーブルを介して別のパソコンに接続すると、2台のパソコン間でファイルをやりとりできるようになるというもの。USBメモリーには収まらない、巨大なファイルをPC間でコピーした場合に使えるということのようだ。
また現状では気軽に入手できるレベルには至っていないが、最新の規格であるUSB 3.0に対応したUSBメモリーも現れている。最大データ転送速度が480MbpsのUSB 2.0に対し、USB 3.0は10倍以上高速な5Gbpsを実現しており、特にスピードを重視するユーザーは要注目だろう。
具体的な製品としては、PQIの「Cool Drive U366」や、SuperTalentの「RAIDDrive USB3.0」などが挙げられる。Cool Drive U366は16/32/64GBの3種類があり、最大読み込み速度は97MB/秒としている。USB 2.0対応の製品では、高速タイプの製品でも読み込み速度は30MB/秒程度であり、それと比べると3倍以上高速化されていることになる。
それよりさらに高速なのがRAIDDrive USB3.0で、なんと最大読み込み速度は320MB/秒に達するという。このスピードを実現するために、RAIDDrive USB3.0は名前のとおり内部でフラッシュメモリをRAID0構成にしている。RAID0で複数のメモリに同時に読み込み、あるいは書き込むことによってこれだけのスピードを実現しているわけだ。ちなみにこちらはすでに販売されており、32GBモデルでも3万円以上とかなり高価。ただこれだけ速ければ、HDDの代わりに使ってもストレスはないだろう。
変わり種USBメモリー | |||
---|---|---|---|
製品名 | メーカー名 | 容量 | 実売価格 |
RUF2-PS-RDシリーズ | バッファロー | 2~16GB | 1580円~9980円 |
RMUM-H2/BKシリーズ | バッファロー | 2~16GB | 1500円~1万2900円 |
スカルペンダントUSBメモリー | ソリッドアライアンス | 2GB | 1万4800円 |
便利メモリー USBメモメモリー | アクテブライズ | 2GB | 2980円 |
のぼり旗USBメモリー | アクテブライズ | 2~8GB | 2980円 |
U360 | pqi | 4~16GB | 2480円~7000円 |
このようにひとくちにUSBメモリーといっても、その種類はさまざま。どれを選ぶかはどういった用途で使うのかによるが、仕事で使うのであればセキュリティーを意識すべきだろう。特に重要な情報を保存するのであれば、指紋スキャナが搭載されているなど高いセキュリティーを実現する製品を選びたいところ。また、そうでなくてもデータを暗号化するアプリケーションを使う、不要になったファイルはこまめに消すなどといった対策は行うべきだろう。
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