XPを搭載、BTOでスリムな専用ACアダプターを用意
―― OSは、Windows XPだけですか?
(注:本インタビューは、Windows 7の発売前に行なわれた)
臼井 企業向けではWindows XPが多いので、Windows XP Professional SP3とWindows Vista Business SP1の両モデルを用意してあります。当社全体でみると、これまでは出荷ベースで75%がWindows XPでした。そのため、Windows Vistaモデルとダウングレード権を使って、最初からWindows XPがインストールされた機種を用意しました。
―― BTO構成はどのなっているのでしょう?
臼井 本体のハードウェア構成は1種類のみです。メモリー1GBに64GB SSDです。ACアダプターには、持ち運びやすい薄型のものを別に用意し、バッテリーも通常サイズと大容量タイプの2種類を用意して、これを組み合わせて選択できるようにしてあります。
―― スリムなACアダプターも用意しているのですか?
日比野 通常のものよりも、薄いタイプで、コンセントに直接差し込める交換可能なウォールマウントプラグが付いています。また、DC側のケーブルは、取り外して持ち歩くことができるタイプです。このケーブルには、巻き取り機能がついたものを別に用意してあります。
やはり、本体が軽く持ち運びやすいのに、ACアダプターが大きいものでは、かえって気になります。そういう意味で、オプションではありますが、ここまでこだわったものにしました。
―― バッテリも2種類あるのですね。
臼井 軽さを追求するのも重要ですが、外出先での利用を考えると長時間駆動も重要な要素です。そこで、軽量な2セルバッテリーと、大容量の4セルバッテリーの2つを用意して使い分けられるようにしました。多くの機種だと、4セルが通常サイズで、大容量には6セルを使うのですが、消費電力を押さえる工夫などにより、通常サイズを2セルにできました。
―― 付属ソフトウェアはどうなっているのでしょうか。
日比野 ビジネス利用を想定して、特定のUSBメモリーしか読み出せないようにする「デバイスプロテクター」や、Fnキーとコントロールキーの位置を入れ替えるユーティリティーなどがあります。USBメモリーは、ウイルス感染や情報漏洩の原因になることがあり、利用を制限する企業も少なくありません。そこで、これらを簡単に制御できるようにしてあります。
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このUltraLite タイプVSは、ある意味でモバイルPCの究極を追求した製品といっていい。インテルのAtomシリーズは、低価格なネットブックに利用されてきたが、こうした超軽量なモバイルPCの開発にも応用できるのである。
すでにソニーの「VAIO X」(関連記事)を始め、国内外の各社も同様のコンセプトの薄型ノートPCを発表しているが、それらに先立って、しかもビジネス分野にいち早く実機を投入したのが、NECである。もちろん液晶画面を小さくしたり、キーボードを小さくすれば、より小型・軽量化も可能ではあるが、それではビジネスPCとしての使い勝手が悪くなってしまう。
ビジネスシーンでは、画面を相手に見せて説明するといったケースも多く、小さな液晶画面では、これが困難になってしまう。そういう意味では、10インチのWXGA液晶という標準的なものを採用した本機の存在意味は極めて大きい。
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