走行中テストその1――もっとも信頼して使えるのはどれ?
いざ走り出してみると、機種やアプリによる違いがすごく多い。自転車に向いたルートを出してくれるか、ルートからはずれたときすぐリルートしてくれるのか、現在地を見失わないか。そこをチェック。
1) 現在地取得が速いのは
出発時、最初に必要なGPSの仕事は現在地の取得。これはnuviがもっとも遅かった。見通しがいい開けた場所で約1分。ビルがあったりするともっと時間がかかる。iPhoneとSportioはGPSの電波地、携帯電話の基地局情報の両方を使っており、まず基地局情報などでおおまかな場所を得てからGPSで精度を上げている。そのため現在地取得は高速でうれしい。
2) 自転車にぴったりなルート案内をしてくれるのは?
nuviは自転車モードで幹線道路を回避にすると、ほどよく脇道を使ったルートを示してくれる。iPhoneの「いつもナビ」は軽自動車・バイクを選択し、前述のセッティングにすると幹線道路も使うが、もっと短く済むルートがあればそちらを利用。EZ助手席ナビは細かいルート設定ができないので、幹線道路を走りたがる。やはりnuviが一番いい。
3) リルートの速度が速いのは?
今回は積極的に脇道に入っていくことにした。環八や甲州街道、246号線といった幹線道路は車も多くて空気も悪いのでできるだけ避けたい。リルートの速さには2種類ある。ひとつは「どの時点でリルートを開始するか」。もうひとつは「リルートの計算の速さ」だ。
リルート開始が早かったのはnuvi。少しでもルートをはずれるとすぐルート再探索がはじまる……が、正しい道を走っていてもGPSの現在地取得がずれたせいでリルートが始まるのは難点。2番目にリルート開始が早いのはiPhone。なかなかリルートがはじまらなかったのはEZ助手席ナビだ。
リルートの計算がはじまれば、どれも同じように高速でストレスは感じないが、iPhoneがもっとも高速で、nuviはちょっと時間がかかるという印象だ。
4) 現在地の精度が高いのは?
細い道に入ったり首都高の下を走ったり繁華街に入ると、GPSの電波を妨げる要素が増え、現在地の精度がずれるのは当たり前。一番よくずれたのはnuvi。けっこう高い頻度で1本隣の道を表示したりしてくれた。これは残念。
iPhoneとSportioは大きなズレは少なく、それなりの精度を保ってくれた。ただ、EZ助手席ナビはナビ中の地図拡大に限度があり、あまり細かい表示にできないため、多少現在地がずれても画面でわからない。どちらも多少はずれるのは確かだ。
順番としてはSportio→iPhone→nuviといったところか。
まとめ
いいルートを選択してくれるのはnuvi。これで走行中の位置取得精度がもうちょっと高ければ……。ただ多少はずれることもあるのは承知の上で使えば問題なし。
この連載の記事
-
第6回
トピックス
ソニー「nav-u」の新型はどのくらい使えるのか? -
第5回
トピックス
PND? パソコン? クラリオン「MiND」ってナニモノだ -
第3回
トピックス
PND+チャリで23区の神社をリレーしてみるっ! -
第2回
トピックス
たっぷり遊べるハイクラスPND、どれが買い? -
第1回
トピックス
気軽に使えるエントリーPND、どれが買い? -
トピックス
オレ達はPNDをとことん楽しみたいんだ! - この連載の一覧へ