数字で見る、ビジネスプリンタ市場
モノクロからカラーへの流れが進むことは、JEITAの発表した「2008年情報端末関連機器の世界・日本市場規模および需要予測」を読めばよく分かる。2009年はカラー・モノクロ併せると前年比約95%の出荷台数となっており、経済危機の影響の大きさがうかがえるが、それはさておき、モノクロ機は前年比約94%、カラー機はほぼ横ばいの数字である。
2010年からは出荷台数が次第に回復し、特にカラー機への移行が顕著となる。2012年にはページプリンター全体の22%がカラー機が占めるとJEITAは予想している。
複合機については、プリンター同様2009年の出荷台数はマイナス成長となり、特に欧米諸国で販売が鈍ったようだが、2010年からは年率101%に、2012年には105%の勢いで伸びるとの予想だ。
モノクロからカラーへの移行は複合機でも同様だ。2008年は約半々だったモノクロ/カラー機の比率だが、2011年にはカラーが6割を超えると予想されている。
世界市場での出荷ベースを見ると、2008年の段階では複合機の出荷台数は約1072万台、うちA4がモノクロ・カラー合わせて約78%、A3は21%程度となっている。A3/A4の割合は年次での大きく変動することはないようだが、特に先進諸国ではA3複合機が伸びると推測されている。
国内でラインナップされている製品群を見ると、大型のカラー複合機を除いたA3/A4の複合機のラインナップ充実が目立ち、特にA4カラー複合機が充実してきた。価格面でも、A3カラー機が20~40万円台なのに対し、A4機ではそのほとんどが10万円台前半に抑えられ、SOHOユースやグループワーク単位での導入が中心になると見られる。
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