本記事はビジネスプリンター特集の第3回です。プリンターの最新トレンドは以下のリンクからご参照いただけます。
ヘビーな使い方にも十分対応
オフィス用複合機という存在は、従来のオフィス向けOA機器、つまりファクスや複写機を受け継いだ製品であるため、ボディデザインや操作性などに共通点が多い。
モノクロとカラーのボタンが独立したコピースタート、ファクス番号入力のテンキーなどは練られた操作系として現在でも多くの機種が採用している。とはいえ、進化が止まったわけではない。今でも、大画面カラー液晶やタッチパネルなど、インターフェイスの改善を図ってさまざまな試みがなされている。
キヤノンの「Satera MF8450」は、大型カラー液晶とマルチファンクションダイヤル(後述)など、操作性にも気を遣ったコンパクト複合機だ。
ボディの底面積は546×527mmと、A2サイズ程度。高さ632mmと、比較的背の高いデザインとなっているが、これはプリンタエンジンの配置と機能豊富なADF部に加え、250枚容量の給紙カセットと100枚容量の手差しトレイという余裕の給紙構造によるところも大きい。
オプションとして本体下部に容量500枚の給紙カセット1段を装着することもでき、デスクサイドの本格派複合機としても使えそうだ。
LBPは各色の印刷エンジンを並列する「タンデム方式」を採用。各ユニットを縦に並べることで、高さはあるものの奥行きを抑え、なおかつ両面印刷機能も内蔵している。カラー/モノクロとも17ppmと速度も十分だ。
スキャナーの方式はCCD。ここ最近のコンパクト複合機では、構造がシンプルなCISを採用するのが流行だが、本機CCDを採用したことで、原稿の浮きや高速の読み取りに対応している。
また、両面印刷機能に加えてスキャナー部に搭載されたADFも両面に対応し、さらに最大50枚という原稿容量はややヘビーな使い方でかなり重宝するだろう。
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