6月25日、アダプテックジャパンは「Unified Serial RAIDコントローラ」製品の新シリーズ「5Zシリーズ」3機種の出荷を開始した。
近年多くのエンタープライズ向けRAIDコントローラには、電源障害時にデータを保護するためのリチウムイオンのバッテリを搭載している。しかし、これらの製品では通常72時間程度しかデータを保存できず、常時監視が必要であった。これに対して、今回発表された5Zシリーズでは、「ゼロメンテナンスメンテナンスキャッシュプロテクションモジュール(ZMPM)」というNANDフラッシュメモリによるデータ保護機能を新たに搭載。電源障害時には即座にデータを保存し、最大10年間電源なしでデータを保護できる。また、NANDフラッシュメモリのため、バッテリ交換の必要もなく、管理の手間とコストを大幅に低減するという。
RAIDコントローラとしての性能や機能は既存の「5シリーズ」を継承。フォームファクタはロープロファイル(MD2)で、PCI Express x8のインターフェイスを採用する。1.2GHzのデュアルコアプロセッサを搭載し、最大256台までのSATA/SASデバイスをサポート。モデルは内部4ポートの「5405Z」、内部4/外部4ポートの「5445Z」、内部8ポートの「5805Z」の3種類となっている。価格はオープンプライス。