5月13日、アダプテックジャパンはSSDキャッシングソリューション「MaxIQシリーズ」の新製品を発表した。
Max IQキャッシュパフォーマンスキットは同社のAdaptec RAID 5Zシリーズ、5シリーズ、2シリーズコントローラのいずれかと組み合わせて提供されるもので、ディスクアレイから読み出されるデータをSSDでキャッシングし、高いパフォーマンスを実現する。SSD本体とRAIDカード用のMaxIQファームウェアを組み合わせたソリューションキットとして提供されている。
従来は32GB SSDのみだったが、今回は新たに64GB SSDのモデルを追加した。キャッシュ容量が小さいというのは弱点の1つでもあったので、容量が倍になったのは望ましい改良点だ。価格はオープン。
MaxIQのソフトウェアも強化され、前バージョンからランダムIOPSで60%高速化され、MaxIQがない状態と比較して最大8倍高速化されるようになった。また、管理機能も拡張され、SSDのパフォーマンス劣化を検知するために必要なSMART情報を収集し、Adaptec Storage Managerから調べることが可能になった。
また、SSDの選択肢の幅を拡げる「Adaptec MaxIQストレージコントローラファミリ」を新たに追加した。従来のMaxIQはRAIDカードにソリューションキット(MaxIQソフトウェアとSSD)を組み合わせて購入する必要があり、SSDもインテル製のSSDであった。これに対して、Adaptec MaxIQストレージコントローラファミリは、既存のRAIDカードのラインナップにMaxIQソフトウェアを導入し、別途SSDを組み合わせる形を採る。サポート予定はインテル、OCZ、サムスンなどのSSDで、互換リストに載ったSSDを別途組み合わせることで、MaxIQのキャッシュプールを拡張することができるという。
Adaptec MaxIQ ストレージコントローラファミリは「Adaptec MaxIQ 2405Q」、「Adaptec MaxIQ 5805Q」、「Adaptec MaxIQ 5805ZQ」の3モデルが用意されており、このうち5805Qと5805ZQは最大でキャッシュを2TBまで持てるという。
サポート予定のSSDのメーカーが一部異なっておりました。本文は訂正済みです。(2010年5月16日)