「日刊アスキー Linux」で先週1週間によく読まれた記事のランキングをご紹介する【人気記事ランキング】。先週1週間のLinux界の話題をまとめてお伝えする。
先週も1位は引き続き『Turbolinux 8 for AMD64』開発者インタビュー記事。ターボリナックス(株)は、ディストリビューターで唯一“LinuxWorld Expo/Tokyo 2003”に展示ブースを設置し、幅広い製品を展示していた。昨年8月に(株)SRAの傘下に入って以来、『UnitedLinux 1.0』やPostgreSQLベースの製品など、幅広いソリューションを提供している同社の動向には今後も注目が必要だ。
第2位は、米SCOがLinuxユーザー向けに警告メールを送信したというニュース。同社は現在、UNIXの知的財産権をLinuxが侵害しているとし、Linuxディストリビューションの販売を停止している。以前、日本SCO(株)の麻生氏にインタビューした際には、同社はLinux企業であり、Linuxについては調査が行なわれているとの回答を得ていたが、今回の米SCOの対応はそれを否定するものとなっている。
3位には、新型Linuxザウルス発売のニュースがランクイン。今回発売された2機種『SL-C750/760』はいずれもクラムシェル型のキーボード搭載モデルで、旧モデル『SL-C700』と比べ、処理能力が高いCPUを搭載、SDRAM搭載量も増やされている。すでに『SL-C750』は店頭販売も開始されており、『SL-C760』の予約も始まっている。
4位には、『Mozilla Firebird 0.6』リリースのニュースがランクイン。シンプルなインターフェイスや軽快な動作が特徴のWebブラウザだ。4月に発表されたMozilla.orgの新しいロードマップによれば、Firebird(以前はPhoenixと呼ばれていたが、商標の問題からFirebirdに変更された)は次期Mozillaの標準ブラウザコンポーネントとして採用されることになっている。
5位には、先週と変わらず『Vine Linux 2.6 Deluxe』発売記事がランクイン。コミュニティベースで開発され、日本語対応には定評があるディストリビューションに、オフィススィートとグループウェアがバンドルされたパッケージ。サーバ用途だけでなく、ワークステーション用途にも人気があるようだ。
そのほか、先週は“LinuxWorld Expo/Tokyo 2003”が行なわれ、各社の新製品やソリューションが多く登場した。今年のエンタープライズLinux全体の動向を知る意味でも、有意義なイベントだったと言えよう。
ランク | 掲載日 | タイトル |
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1位 | 2003-05-17 | 「何も変わらずに64ビットで動くのが一番すごいんです」──『Turbolinux 8 for AMD64』デモ中の開発者を直撃取材! |
2位 | 2003-05-17 | 米SCO、『SCO Linux』利用者に警告メールを送信 |
3位 | 2003-05-16 | シャープ、キーボード付き“Linuxザウルス”の新製品『SL-C750』『SL-C760』を発表 |
4位 | 2003-05-20 | 次期Mozillaブラウザの開発版『Mozilla Firebird 0.6』登場 |
5位 | 2003-05-17 | 『Vine Linux 2.6 Deluxe』発売──オフィススィート+グループウェアをバンドル |