シャープのMebius MURAMASA MTシリーズは、16.6mmという薄さにも関わらず、ユーザーのファーストマシンとなるべく開発されたモバイルノートPCだ。12.1型液晶やフルサイズキーボード、豊富な外部インターフェイスを装備し、モバイルにありがちな「割り切った使い方」を強いることのない機能性を持っている。今回紹介する「Mebius MURAMASA PC-MT2-H1W」(以下、MT2)は、無線LANとIEEE1394ポートの搭載のほか、ユーザーによるメモリ増設が可能になるなど従来の「MT1」シリーズから大幅な変更が加えられている。デザインも変更された。
機能拡張と性能アップが図られた
写真1 T2シリーズは、本稿で紹介したH1Wのほかに、無線LAN非搭載のH1(予想価格約24万円)のモデルも存在する。これは、シャープの行う「Mebiusアップグレードサービス」にて購入後に無線LANを増設することが可能だ。アップグレードサービスではこのほか、ボディカラーの変更サービスも行う予定(色などは未定)。 |
写真2 写真上が約6時間駆動する中容量リチウムイオンバッテリパック(別売2万5000円)装着時で、下が約9時間駆動する大容量リチウムイオンバッテリパック(3万8000円)装着時。オプションバッテリはチルトスタンドの役割りを果たし、キーボードが打ちやすくなる。 |
こうした目に見えるバージョンアップだけでなく、MT2ではキーボードにも若干の変更が加えられている。MTシリーズのキーボードは、薄型筐体でも十分なストロークを得られる“ポップアップキーボード”が採用されているが、「柔らかい」といった声もよく聞かれていた。しかしMT2のキーボードはポップアップキーボードでありながらも、MT1よりも固さが増した。
写真3 メモリ増設スロット。タッチパッドはやや固めに取り付けられており、専用工具で取り外す。 |
写真4 向かって右側面(写真上)にLAN、モデム、USB×2、マイク、ヘッドフォンが、左側面(写真下)にACアダプタ、IEEE1394、ディスプレイ/パラレルポート、CFカードスロット、PCカードスロットが並ぶ。 |
Mebius MURAMASA PC-MT2-H1Wの主なスペック | |
製品名 | Mebius MURAMASA PC-MT2-H1W |
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CPU | Mobile PentiumIII-M-866MHz |
チップセット | Intel 830MG |
メモリ(最大) | 256MB(512MB) |
液晶/最大解像度 | 12.1型低反射ブラックTFT液晶/1024×768ドット |
ビデオチップ | Intel 830MG内蔵 |
HDD | 約40GB |
FDD | 別売(USB外付け) |
光メディアドライブ | 別売(USB外付け/IEEE1394外付け) |
スロット | PCカード(TypeII×1)、CFカード×1 |
通信 | 56kbpsモデム、10/100BASE-TX、無線LAN(IEEE802.11b) |
I/O | USB×2、IEEE1394×1、外部ディスプレイ端子(パラレルポート兼用)、ヘッドフォン、マイク |
バッテリ駆動時間 | 約3時間(JEITA) |
サイズ(W×D×H) | 286×232×16.6~19.6mm |
重量 | 約1.39kg |
OS | Windows XP Professional |
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