DynaBook SSシリーズが薄型軽量を極めて生まれ変わった。最薄部14.9mm、重量1.19kgはいずれもB5ノートとして最小最軽量だが、本機はそこにPCとしての基本機能+αをシッカリ詰め込んだ、1台目として使えるサブノートだ。
本誌2冊分の薄さ&重さに
最新CPU&自社開発HDDを搭載
写真1 カバーを開けた底面。1.8インチHDDの周囲は衝撃を防ぐラバーで覆われている。バッテリも通常の丸型セルではなく、より薄型なリチウムイオンポリマー電池を採用(バッテリの厚さは11mm)。 |
「DynaBook SS S4/275PNHW」は、この発表間もない自社製HDDと、1月21日に発表されたインテルの超低電圧版Mobile PentiumIII-M-750MHzを採用。小型軽量化とパフォーマンスの両立を目指したB5ノートだ。その薄さ&軽さは本誌と比べるとよく分かる。12.1インチXGA表示の液晶画面を開くと本体部分がちょうど1冊分、液晶を閉じれば2冊分の厚みで、重さも本誌2冊分にほぼ等しい。
薄型といっても筐体の強度はしっかり保たれている。外装はマグネシウム合金とアルミニウムを組み合わせ、特に衝撃やゆがみから保護すべき液晶パネルは側面につなぎ目のないバスタブ構造を採用することで従来よりも強度を高めている。実際、1kg少々の本機は、本体を片手で持つケースが多いと思われるが、それでもぐらつきや不安感はない。
ノートPCの使い心地を左右する重要な要素であるキーボードは、Fnキーが右側に、半/全キーがF1キーの横に並ぶなど若干変則ではあるが、スペースバーが4キー分(実測73mm)と広く、BSやEnterキーも大きくするなど使いやすいレイアウトになっている。同じく薄型軽量を誇るシャープ「PC-MT1<MURAMASA>」のようにキートップがせり上がるギミックはないのでストロークは若干浅め(1.7mm)だが、反発力が強く気持ちのいいタイプ感を実現している。
コネクタ類は外部CRT、USB×2、モデム、LANが背面に集中して並ぶ。その分、側面はすっきりしており、左にSDカードスロット、右にTypeIIのPCカードスロットとヘッドフォン、マイク入力、IrDA端子が並ぶだけだ。これは開口部をなるべく少なくすることで強度を保持するという目的もある。
写真2 背面および両側面。背面のカバーはモデム端子のみ別になっている。これは会社などで机に置いて使う場合、LANとUSBはつなぎっ放しになるケースが多いが、モデムは家庭や外出先での需要が多いと予想されるため、とのこと。 |
本機ではさらに無線LAN機能(IEEE802.11b)も内蔵し、最近増えてきた「ホットスポット」や、無線LANアクセスポイントを利用してのワイヤレスネットワークへの参加が可能になっている。
写真3 ACアダプタはVシリーズより一回り小型な45(W)×105(D)×28(H)mm/320gのものが付属する。 |
価格はオープンプライスで、予想実売価格は22万円前後。CD-ROMドライブ(USB接続、CD-ROMブート可能)はオプション扱いだが、万一の場合のリストア時にも必要になるので、本体とセットで導入することをお勧めする。
写真4、5 キーボードはほぼ等幅の19mmピッチ。スペースバーが広く、Enterキーが右端にあって打ちやすい。本体の厚みは本誌アスキーPC Explorer2冊分にほぼ等しく、液晶を開くと本誌1冊分になる。 |
DynaBook SS S4/275PNHWの主なスペック | |
製品名 | DynaBook SS S4/275PNHW |
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CPU | 超低電圧版Mobile PentiumIII-M-750MHz |
メモリ | 256MB |
液晶 | 12.1インチTFT |
解像度 | 1024×768ドット/フルカラー |
HDD | 20GB |
CD-ROM | オプション |
通信 | モデム&LAN&無線LAN |
サイズ | 289(W)×229(D)×14.9~19.1(H)mm |
重量 | 約1.19kg |
OS | Windows XP Home Edition |
Officeアプリ | - |