9月の発表会で展示されていた「RADEON 7500」カード |
9月29日の記事で紹介した、ATI Technologiesの最新ビデオチップ「RADEON 7500」を搭載したビデオカードが、早ければ7日夕方にもアキバに登場しそうだ。高速電脳、クレバリー1号店、RockValley、WonderCityの4店が入荷を予告している。
T-ZONE.PC DIY SHOPで入荷予定となっているRADEON 7500カード。このデザインのものが入荷する場合、DVI出力端子は持っていないが… |
RADEON 7500は従来製品「RADEON 64MB DDR」の後継にあたるビデオカードで、2転3転したコアクロックと64MB搭載するメモリクロックは、最新の情報によると290MHz/230MHz(DDR 460MHz)。同時に発表され、DirectX8.1に完全対応するとして注目を集める「RADEON 8500」とは違い、ハードウェアT&Lエンジンなど性能面に劇的な変更こそないものの、コストパフォーマンスに優れたカードとしておもにNvidia製GeForce2 Tiビデオカードの対抗と目される製品だ。
入荷予定となっているのはATI Technologies純正のRADEON 7500カードで、バルク品。バルク版のため、上述したコア/メモリクロックなのかは不明となっている。また、TMDS(Transition Minimized Differential Signaling)のクロックは発表されたスペックどおり165MHzでDVI出力時に1600×1200ドットの出力が可能なのか、そもそもDVI出力端子を持っているかなど、「詳細は入荷してみるまではわからない」(高速電脳)という。
RockValleyでは「All-in-Wonder RADEON 8500」のバルク版も週明けに入荷予定だとしている。価格は未定とのこと |
仕様が分からないので予価も決まってはおらず、「入荷した時点で決定する」(高速電脳)。4店のうち、唯一予約を受け付けているRockValleyでも未定だという。ただし、WonderCityによると「予価2万3999円」とのこと。ATI Technologiesの日本法人であるATIテクノロジーズ・ジャパンはリテール品(オープン価格)の予想売価を「2万円台前半」としているが、初物だけあってバルク品でもリテール品と同程度の価格で落ち着くのかもしれない。
GeForce2 Ti搭載ビデオカードが登場したのに続き、新型RADEONシリーズ4製品のうち、1つ目の登場が具体性を帯びてきたことで、いよいよNvidia対ATI Technologiesのビデオチップ戦争が再び幕を開けそう。最速を追い求める人にとっては悩ましい第4四半期になりそうである。
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