遡ること1年以上前。メモリモジュールのSPD情報を書き換えられるというユニークかつ危険な香りが漂うセンチュリーマイクロ製「SPD PROGRAMMER」を紹介したが、ここにきてようやく発売となった。
まさに、忘れた頃にやってきたといった印象の同製品。サンプル登場から1年以上経過しての販売となるが、基本的なスペック等に変更はない。マザーボード上のメモリスロットを切り取ったような本体にはDDR/DDR2/DDR3と3本のDIMMスロットを装備。PCとの接続はUSBで、SPD情報の読み書きには製品付属のSPD編集ソフトを使用する。
編集ソフトを起動するといきなり数字の羅列(SPDデータ)が表示されるため、ある程度の知識が必要となるのはもちろん、書き換えた場合は製品保証が効かなくなり、最悪動作しなくなる場合も考えられる。「初心者お断り」な製品であるのは間違いないが、発売を待っていたユーザーも少なからずいた様子。販売を始めたT-ZONE.PC DIY SHOPでは、比較的好調な売れ行きだという。価格は1万9800円だ。