Netbookとしての性能はまずまず
価格が安いと、気になるのが性能だ。
実際に無線LAN(IEEE802.11g)環境で動画サイトを視聴してみたところ、HD画質の「eyeVio」はコマ落ちや音飛びが激しく、まともに見られなかったが、「ニコニコ動画」や「YouTube」(高画質モードを含む)、「Joost」といったあたりはまったくストレスなく楽しめた。
画面がノングレアタイプなのも嬉しい。蛍光灯の映り込みやギラツキが少なく、長時間画面を見つめても目が疲れにくい。
低発熱という点もポイントだ。底面と側面に排熱口が計5ヵ所もあるためか、CPUパワーを必要とする高画質なネット動画を視聴し続けても、本体がひどく熱くなるといった現象は見られなかった。動作音も静かだ。熱暴走のおそれがなく、安心して膝上に置いたままでも利用できるので、活用シーンを選ばない。
動画以外のニュースサイトなどを閲覧する際にも、それほどストレスは感じられない。他のNetbook同様、縦方向の解像度は600ドットと狭いが、横方向の画面解像度が1024ドットあるので、「Yahoo! JAPAN」や「mixi」のような横幅の広いサイトでも横スクロールなしでスパッと表示できる。一世代前のNetbookのような画面の窮屈さはない。
「ネット閲覧」というNetbook本来の使い方に関しては、十分な性能があると言えるだろう。
A4ノート並みに使いやすいタッチパッドとキーボード
Netbookを選ぶ際、気をつけたいのがタッチパッドとキーボードの使いやすさ。海外製のNetbookの中には英語キーボードを強引に日本語化したようなものがあり、配列が独特だったり、キーサイズが小さくて使いづらいことがある。
Na01 miniはさすが国産といった感じで、タッチパッドもキーボードも使いやすい。イメージとしてはふたまわり大きいA4ノートとほぼ同じレベル。ゆったり操作できると思ってかまわない。
特にタッチパッドのデキがイイ。一部のミニノートのようにクリックボタンが左右に配置されるのではなく、手前にレイアウトされているので、画面から目をそらさず操作に集中できる。クリックボタンは適度な硬さで、指が疲れることもない。
キーピッチ(17mm)とキーストローク(2mm)も実用上じゅうぶんなサイズ。ややしっかりめのクリック感があり、中には(Enterの左隣の)「む」のように狭められたキーもあるが、この原稿を書こうと1~2時間打っていても特段の疲労感はなかった。BIOSの設定でCtrlとFnキー、WindowsキーとAltキーをそれぞれ入れ替えられるのがウレシイ人も多いだろう。