デジタル時代の遊べるインスタントカメラ「xiao」が欲しい理由
その場でプリントできるデジカメがあったら楽しかろう、というのは昔から多くの人が考えていたのである。
かつてそれに一番近づいたのが、富士フイルムの「FinePix PR21 Princam」(プリンカム)。デジカメと、同社のインスタントフィルム(つまり、チェキ)が合体した製品で、それがなんと1999年(20世紀だっ)のことだった。
このPrincamは巨大なボディが災いしてか後継機が出ることはなかったが、その精神は電池で駆動するケータイプリンター「PiVi」に受け継がれた。赤外線ポートを使ってケータイで撮った写真をその場でプリントできるというものだ。プリントは富士フイルムの「インスタントフィルム」なのでプリンターというよりは、写真そのものだ。
あれから9年、そんな合体製品がカメラメーカーではなく、おもちゃメーカーから登場したのである。それがタカラトミーのxiao(シャオ)だった。実は初代xiaoはポラロイドと共同開発したインスタントカメラ。xiao TIP-521はそのデジタル版、いわば「ポラロイド的インスタント・トイデジカメ」で、略して「ポラデジ」というわけだ(略しすぎ)。