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フィルターを交換して表現するトイカメラ

タカラトミー、35mmフィルムのトイカメラ『TOLNE』を発売

2007年09月04日 18時33分更新

文● 編集部 永水和久

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(株)タカラトミーは3日、レンズやカメラ内部にフィルターを装着して、ユニークな表現の写真を楽しめるという、35mm銀塩フィルムを使用するアナログトイカメラ『TOLNE』(トルネ)を11月29日に発売すると発表した。価格は3990円。カラーバリエーションとして、グリーン、ブラック、ブルー、ピンクの4色モデルをラインナップする。対象年齢は15才以上。

タカラトミーによれば、一般的に“トイカメラ”と呼ばれているものは、安価な大量生産モデルとして設計され、レンズがプラスチックのために光量不足で暗く写ったりピンボケを起こしたりで、不完全な要素をもつ。しかし、そこが逆に“味わい深い”、“意外性のある”写真が撮れるとして、本来のコンセプトとは異なる評価を結果的に受けているカメラなのだという。

TOLNE

TOLNE。ブルーモデル(左奥)、ピンクモデル(左手前)、ブラックモデル(右奥)、グリーンモデル(右手前)

TOLNE』は、タカラトミーが最初からトイ(おもちゃ)として設計し、付属/オプションのフィルターを使い分けることによって様々な表現を楽しめる、というカメラ。フィルムは手動巻き上げ式で、シャッタースピードの調節が可能(シャッターボタンを押している時間だけシャッターが開く仕組み)。ストロボも内蔵している。

シャッタースピードを調節して撮った例

シャッタースピードを調節して撮った例

パッケージに付属するフィルターは、レンズ装着タイプでは、絵全体を霧がかったような質感にする“フォグ”、3つの像を作り出す“トリプル”、全体的な色味をセピア調にする“セピア”の3種類が用意される。カメラ内部に装着するタイプは、フィルム枠を絵に映し出す“フィルムフレーム”を用意している。

フィルター例1

ハート型にデコレーションするレンズ装着タイプのフィルター“ハート”を使用した例(TOLNE フィルターセット2)

フィルター例2

映画のフィルムを映し出す“ムービーフレーム”を使った例(TOLNE フィルターセット1)

オプションのフィルターは、レンズ装着用3枚とカメラ内部装着用1枚のセットで、『TOLNE フィルターセット1』『TOLNE フィルターセット2』として、TOLNEと同日に発売される。価格は892円。レンズ装着タイプでは、海の中にいるような青みがかった質感にする“ブルー”、被写体が迫ってくるような質感にする“ズーミング”など、カメラ内部に装着するタイプでは、映画のフィルム枠を映し出す“ムービーフレーム”などが用意される。加えて同社は今後、“専用魚眼フィルター”などのオプションパーツも発売する予定としている。

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