ノートパソコンの世界では、新技術がレガシーデバイスを入れ替えるかのような勢いで普及し始めている。そんな注目の技術の中でもひときわ関心が高いのが「SSD」(Solid State Drive)ではないか。
SSDの特徴を改めて確認
SSDは、HDDの代替となるドライブで、磁気媒体のディスクではなくフラッシュメモリーを用いる。HDDにない多くのメリットがある。
例えば磁気ヘッドを移動させる必要がないので、SSDは「ランダムアクセス」時の書き込み速度に優れている。OSやアプリケーションの起動時にはランダムアクセスが行なわれる場合が多いため、これらの待ち時間が大きく減少する。サーバー向けハイエンドSSDのメーカーなどは、HDDよりも30倍速いと宣伝しているところもある。
また、磁気ヘッドや駆動部分がないことから消費電力にも優れる。フラッシュメモリーはDRAMなどと違ってデータを保持するためのバックアップ電源が不要なため、待機時も消費電力は少なくてすむ。駆動部がないから軽量化もできるし、発熱も少なく、耐衝撃性も増している。
そんなSSDは、これまで「速いけれど高いし、搭載マシンも割高」というイメージを与えるものだった。しかし、そのイメージもSSDの価格下落につれて急速に改められつつある。
Asusの「EeePC」のような激安パソコンがSSDを採用していることを見ても分かるとおり、(低容量であれば)必ずしも割高なわけではない。狙う製品によっては、今まさに買い時と言っても良い状況にある。