64bit版OSで、4GBメモリー搭載
IQ503jpは、基本的にノート向けプラットフォームを中心に構成されている。
IQ500シリーズには、2種類の製品が用意されている。スペックに関しては、上位/下位機ともCPUがCore 2 Duo T7250(2GHz)、チップセットがIntel GM965 Expressを搭載する。
違いとしては、HDD容量(下位機が320GB、上位機が750GB)。Office Personal 2007 SP1の有無(上位機のみ)、グラフィックスチップ(下位機はチップセット内蔵、上位機はGeForce 9300M GS)など。
大画面で、かつ一体型機としては優れたNTSC比72%の色再現性を持つディスプレーだけに、Blu-ray Disc、あるいはデジタル放送などのコンテンツを視聴したいところだが、現状ではDVDスーパーマルチドライブのみの提供となっている。
そのぶん低価格(下位モデルは13万9860円、上位でも19万9500円)ではあるのだが、AVマシンとして考えると若干もの足りなく感じる部分だ。
なお、OSに64bit版のWindows Vista Home Premium(SP1)を採用している。一般的な32bit版ではなく、64bit版とした理由は、4GBのメモリーを搭載するためだという。これは「TouchSmartソフトウェア」という専用ランチャーを軽快に動作させるために必要だったとのことだ。
これだけで完結できそうなHP TouchSmartアプリ
タッチ操作に関しては、すでに一度動画で紹介しているが、大きなアイコンと、アニメーションを最大限に活用したインターフェースは使いやすい。動作もキビキビとしている。
ブラウザー、メーラー、RSSリーダーに加え、スケジューラーや付箋紙まで備えている。アプリケーションの追加も可能だ。そのため、主要な操作はVistaのインターフェースに下りずに、この画面内で完結できる。
HP TouchSmartアプリの画面。基本的にランチャー機能を提供するアプリだが、音楽再生、フォトアルバムなどはタッチ用に作りこまれており、使いやすい。左は音楽再生ソフトの画面。アルバムアートを扇状に並べた一覧性の高いもの
普段はスリープさせておいて、外出前などにRSSでニュースをチェックするといった用途でも便利そうだ。第一世代機ではWindows Media Centerが中心になっていたが、動画や音楽の再生(iTunesのライブラリーと連動可能)にも専用のインターフェースが用意されており、快適である。
ただし、タッチセンサーの反応は若干にぶめ。大き目のアイコンが用意された「HP TouchSmart」アプリケーションを利用する分には、それほど問題がないかもしれないが、Windows Vistaの操作を行なおうとすると、細かな位置決めが難しく、少々苦労する。
本機でもパソコンとしてしっかり使う場合には、やはりキーボードとマウスが手放せないのは、やむをえないところだ。
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