このページの本文へ

触れられるスリムパソコン 第2世代TouchSmart PC

2008年07月14日 17時30分更新

文● 小林 久/トレンド編集部

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

64bit版OSで、4GBメモリー搭載


 IQ503jpは、基本的にノート向けプラットフォームを中心に構成されている。

側面

側面のインターフェースのうちAV関連の端子を拡大。同軸タイプのSPDI/F端子を備えているので、AVアンプ等との連携も可能だろう

 IQ500シリーズには、2種類の製品が用意されている。スペックに関しては、上位/下位機ともCPUがCore 2 Duo T7250(2GHz)、チップセットがIntel GM965 Expressを搭載する。

 違いとしては、HDD容量(下位機が320GB、上位機が750GB)。Office Personal 2007 SP1の有無(上位機のみ)、グラフィックスチップ(下位機はチップセット内蔵、上位機はGeForce 9300M GS)など。

 大画面で、かつ一体型機としては優れたNTSC比72%の色再現性を持つディスプレーだけに、Blu-ray Disc、あるいはデジタル放送などのコンテンツを視聴したいところだが、現状ではDVDスーパーマルチドライブのみの提供となっている。

 そのぶん低価格(下位モデルは13万9860円、上位でも19万9500円)ではあるのだが、AVマシンとして考えると若干もの足りなく感じる部分だ。

 なお、OSに64bit版のWindows Vista Home Premium(SP1)を採用している。一般的な32bit版ではなく、64bit版とした理由は、4GBのメモリーを搭載するためだという。これは「TouchSmartソフトウェア」という専用ランチャーを軽快に動作させるために必要だったとのことだ。



これだけで完結できそうなHP TouchSmartアプリ


 タッチ操作に関しては、すでに一度動画で紹介しているが、大きなアイコンと、アニメーションを最大限に活用したインターフェースは使いやすい。動作もキビキビとしている。

 ブラウザー、メーラー、RSSリーダーに加え、スケジューラーや付箋紙まで備えている。アプリケーションの追加も可能だ。そのため、主要な操作はVistaのインターフェースに下りずに、この画面内で完結できる。

HP TouchSmartアプリの画面。基本的にランチャー機能を提供するアプリだが、音楽再生、フォトアルバムなどはタッチ用に作りこまれており、使いやすい。左は音楽再生ソフトの画面。アルバムアートを扇状に並べた一覧性の高いもの

 普段はスリープさせておいて、外出前などにRSSでニュースをチェックするといった用途でも便利そうだ。第一世代機ではWindows Media Centerが中心になっていたが、動画や音楽の再生(iTunesのライブラリーと連動可能)にも専用のインターフェースが用意されており、快適である。

 ただし、タッチセンサーの反応は若干にぶめ。大き目のアイコンが用意された「HP TouchSmart」アプリケーションを利用する分には、それほど問題がないかもしれないが、Windows Vistaの操作を行なおうとすると、細かな位置決めが難しく、少々苦労する。

 本機でもパソコンとしてしっかり使う場合には、やはりキーボードとマウスが手放せないのは、やむをえないところだ。

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン