インテル製のVGA統合型チップセット“G31”を搭載した初のLGA 775対応マザーボード「G31T-M (V1.0)」がECSから発売された。microATXフォームファクタのシンプルな製品で1万円を切っての登場だ。
“G31”は全部で7モデル(X38/P35/G35/G33/G31/Q35/Q31)ラインナップする“Intel 3シリーズ”の中でバリュー向けとされるDirectX 9世代の“GMA3100”を統合したチップセット。主な特徴はFSBが1066MHz、メモリはDDR2、PCI Express x16×1などをサポートする点だ。FSB1333MHzやDDR3メモリに対応する同じくVGA統合型のチップセット“G33”の下位モデルということになる。
また、組み合わされるSouth bridgeは“ICH7”もしくは“ICH7DH”。こちらも“ICH9”系South bridgeと組み合わされる“G33”と大きな違いと言えるだろう。
さて“G31”搭載モデル第1弾となった「G31T-M (V1.0)」の主なスペックだが、冒頭でも触れたようにmicroATXフォームファクタのシンプルな製品となっている。South bridgeは“ICH7”を採用。拡張スロットの構成がPCI Express x16×1、PCI Express x1×1、PCI×2で、メモリはDDR2 DIMM×2(DDR2-800/667、4GBまで)。VGAや6chサウンド(Realtek/ALC662)、100/10Base-TXイーサネット(Realtek/RTL8101E)、Serial ATA II×4、IDE×2などをオンボードで搭載している。
また、先ほどチップセットの公式スペックとして対応FSBは1066MHzまでと記載したが、同マザーのマニュアルおよびウェブサイトによるとFSB1333MHzまで対応するという記述が確認できた。今日から販売しているのはドスパラ秋葉原本店で、価格は9680円。「なるべく最新のインテル製チップセットを使って、かつ安価にWindows Vistaが動作するマシンを組みたい」という一般的なニーズに答えてくれそうなチップセットとして、今後も他社から複数のモデルが発売されることだろう。