120mm×120mmサイズの“Nano-ITX”規格を採用するVIA製マザーボード“EPIA NL”シリーズの販売がT-ZONE.PC DIY SHOPで始まった。I/O部が全くない完全な工業向けと思われる特殊仕様の製品だ。
登場したのは「VIA EPIA NL8000EG」。製品のベースとなるのは、同じく“Nano-ITX”フォームファクタの「EPIA N 8000」で、チップセットには“VIA Luke CoreFusion Processor”+“VT8237R”を搭載し、CPUのクロックは800MHz。パッケージにはマザー本体と別に“VIA Luke CoreFusion Processor”と“VT8237R”の全て覆う大きなヒートシンクが同梱されている。
ユニークなのは、USBはもちろん通常のマザーであればI/O部に用意されているVGA出力やLANといったポートが存在せず、すべてピンヘッダ接続となるところ。製品にはVGA/LAN/USB/PS2などのピンヘッダ接続型ケーブルが同梱する。I/O部がないためにブラケットなども用意されておらず、通常のPCケースで使用することを前提としていないのは明らか。とはいえ必要なケーブルだけ引き出して使用することも可能で、よりサイズや形状を選ばないケースもしくは場所に設置することも可能だろう。
主な仕様は、DDR400まで対応のSO-DIMMスロットが1本(最大1GBまで)やVGA機能、100/10Base-T対応イーサネット(VIA/VT6103)、6ch対応サウンド(VIA/VT1617A)、Serial ATA×1(RAID対応)、IDEポート(ATA133)などのほか、裏面にはMini-PCIスロットも搭載。電源部は、付属の10ピン-20ピンケーブルを使用する。価格は4万1680円となっている。