NVIDIAから17日に正式発表となった最新GPU“GeForce 8500/8600”シリーズを搭載したPCI Express x16対応ビデオカードが18日に一斉デビューとなる。秋葉原の各ショップ店頭でも18日の開店と同時に販売がスタートする予定だ。
“GeForce 8500/8600”シリーズは、すでに販売中のハイエンドモデル“GeForce 8800”シリーズの下位に位置することとなるミドルレンジの製品だ。8000番台の型番が与えられていることからもお分かりのように、DirectX 10の統合シェーダ命令セットや“Shader Model 4”機能のフルサポート、ビデオ再生支援機能“PureVideo HD”など“GeForce 8800”シリーズの特徴はそのまま踏襲。違いとしては、製造プロセスが“GeForce 8800”シリーズの90nmから80nmにシュリンクされたこと、“GeForce 8800 GTX”で128、“GeForce 8800 GTS”で96あったストリームプロセッサ数が“GeForce 8600”シリーズで32、“GeForce 8500”シリーズで16となったこと、メモリインターフェイスが全て128bitになった(“GeForce 8800 GTX”は384bit/“GeForce 8800 GTS”は340bit)ところなどが挙げられる。
ラインナップは上から“GeForce 8600 GTS”“GeForce 8600 GT”“GeForce 8500 GT”の3モデル。リファレンスとされる各GPUのコア/メモリクロックは“GeForce 8600 GTS”が675MHz/2000MHz、“GeForce 8600 GT”が540MHz/1400MHz、“GeForce 8500 GT”が450MHz/800MHzとなるが、下記にも紹介しているようにメーカーによって多数のオーバークロックモデルも用意されている。なおメモリは“GeForce 8600 GT/GTS”がDDR3、“GeForce 8500 GT”がDDR2に対応し、言うまでもなく全てのモデルがSLIに対応している。
18日から秋葉原の多数のショップで販売されるこれらのビデオカードだが、ミドルレンジクラスの製品ということもあり、発売メーカーと各モデルの多さがある意味“大変”なことになっている。ここ1ヵ月あまりで発売予定となっている製品は、おそらく50を越えてくる見込み。メーカー、代理店はまだしも販売ショップやユーザー、メディアなどにとっては「もう何がなにやら……」という状態に近い。
価格帯は“GeForce 8600 GTS”が約2万8000円~3万3000円、“GeForce 8600 GT”が約1万7500円~2万3000円、“GeForce 8500 GT”が約1万1500円~1万4000円といったところ。従来のラインナップと比較すると“GeForce 7900”が“GeForce 8600 GTS”に、“GeForce 7600 GT”が“GeForce 8600 GT”に、“GeForce 7600 GT”が“GeForce 8500 GT”シリーズにそれぞれ置き換わるという理解で、おおよそは間違っていないと思われる。
ショップによって取り扱いラインナップの種類は異なるが、以下に紹介するのは明日、開店と同時に購入が可能なモデル。これ以外に18日当日からそれ以降、続々と新モデルが追加される。リファレンスモデル以外のメーカーオリジナルモデルも多数見られるので、選択肢の数は十分過ぎるといっても過言ではない。なお、各ショップの販売価格は18日夜に掲載予定だ。