ASUSTeKから、水冷/オーバークロック仕様となる“GeForce 8800 GTX”搭載PCI Express x16対応ビデオカード「EN8800GTX AquaTank/HTDP/768M」が発売となった。販売価格が約10万円というモンスタービデオカードだ。
製品はあらかじめカード本体と水冷ユニット部が接続された状態で、合わせて4スロットを消費する大変大掛かりなもの。水冷ユニットには、この手の製品で採用実績の多いThermaltake製「Tide Water」を使用しており、ユニットには銅製ラジエータ/ポンプ/タンクを内蔵。ポンプが72L/hr、上面にファンスピードを切り替えるスイッチが用意されLow(1500rpm)/High(3000rpm)の2段階にファンスピードを調整可能だ。なおパッケージには120WのGPUまで対応すると記載されている。
また水冷採用により冷却効率が上がったためか、コア/メモリクロックが大幅にクロックアップされているのも同製品のポイント。コアは575MHz→630MHz、メモリは1800MHz→2060MHzへと引き上げられている。ただカード自体は完全なファンレスではない。水冷ユニットで冷却されるのはGPU部のみでメモリチップは冷却されていないため、別途メモリチップに装着されたヒートシンクを冷却するためのファンを備えている。
その他、インターフェイスはDual DVI/TV-OUT(HDTV出力対応)、搭載メモリはDDR3 768MB。付属品にはケーブル類のほかゲーム「Ghost Recon」「GTI Racing」、ベンチマークソフト「3Dmark06」も同梱。なお、SLI用のコネクタも備えるが、写真の装着例をご覧の通り、合わせて4スロットを消費する同製品でのSLI構築はかなり困難と思われる。販売ショップおよび価格は以下の通り。価格が価格だけに流通量は決して多くはない。
価格 | ショップ |
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ASUSTeK「EN8800GTX AquaTank/HTDP/768M」 | |
¥99,980 | 高速電脳 |
¥102,800 | スリートップ2号店 T-ZONE.PC DIY SHOP |
¥103,800 | TSUKUMO eX. |
¥104,937 | クレバリー1号店 |