アームの先に付いたカメラで真下の物体を写し出す書画カメラ(実物投影機)。OHPシート(透過型プロジェクターで写し出す透明シート)に転写することなく、印刷物や立体造形を写し出せるので、例えば携帯電話の新規サービスのプレゼンなど、学校関係だけでなくオフィスでも活用の機会があるプロジェクターの周辺機器だ。
エプソン販売は26日、200万画素CMOS搭載の書画カメラ「ELPDC06」とプロジェクター「EB-825」をセットにした“オフィリオプロジェクター”「EB-825VP」を発表した。書画カメラとプロジェクターはUSBケーブルで接続してUSBバスパワーで動作する(書画カメラ側に電源は不要)。また、Windows用ソフトが付属しており、PCに接続してUSBカメラとしての利用(動画や静止画の撮影)も可能だ。
撮像範囲は最大B4サイズで、光学ズーム機能は持たないがオートフォーカスで、デジタルズームで最大4倍の拡大表示が可能。カメラ部は左右に180度回転でき、ホワイトボードや壁面を写し出すことも可能だ。重さは0.9kg。単体でも販売され、価格は5万3000円。
プロジェクターの表示解像度はXGAで、明るさは3000ルーメン。10Wのモノラルスピーカーを内蔵し、アナログRGB入力を2系統持つほか、USBディスプレー、ネットワークプロジェクタ(有線LANを標準搭載、無線LANはオプション)にも対応する。USBケーブルもしくはLANでPCと接続するだけで、PC側の画面出力を切り替えなくても表示が可能となる。
ズーム倍率は光学1.6倍。使用後は冷却を待たずに片付けられる「ダイレクトシャットダウン」機能にも対応する。こちらも単体での販売も行なわれ、価格は22万8000円。両者がセットになったEB-825VPの価格は26万8000円となる。いずれも6月末発売予定。